オグリキャップ、トウカイテイオーが接戦! 40、50代が選んだ「ウマ娘にも登場した記憶に残る名馬」ランキングの画像
『ウマ娘 プリティーダービー』メインビジュアル (C)Cygames, Inc.
「ウマ娘にも登場した印象深い名馬」トップ12はコチラ

 今年2月24日にCygamesがリリースしたアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』は、3月30日に早くも400万ダウンロードを達成。またテレビアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season2』の最終話(3月29日放送)が放送されると、関連ワードがSNSでトレンド入りを果たすなど、その勢いはとどまるところを知らない。

 同作では実在する競走馬を擬人化した“ウマ娘”と呼ばれる女の子たちがターフを駆ける、スポ根的なストーリーが展開。名馬の名前だけ借りてきた萌え系アニメかと思いきや、物語は実際の競馬史をかなり忠実になぞり、当時リアルタイムで見てきた競馬ファンも夢中にさせる魅力を秘めた作品だ。

 そこで今回は、そんなアニメ『ウマ娘』1期、2期に登場した実在する競走馬の中で「一番印象に残っている名馬」をリサーチ。競馬ブームの頃を知る40代~50代の男性300名を対象にアンケート調査を実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■誰もが涙した「異次元の逃亡者」

 まず第3位(11%)に選ばれたのは「サイレンススズカ」。ハイペースの大逃げが代名詞となっている90年代後半を代表する名馬だ。

 クラシックレースで振るわなかったサイレンススズカは、古馬になると本格化。スタート直後からハイペースで逃げ、そのまま後続を突き放すという強気なスタイルで勝ちまくった。圧巻だったのはG2「金鯱賞」の勝ちっぷりで、1分57秒8のレコードタイムで逃げ切って圧勝。このとき2着のミッドナイトベットは、のちに海外の重賞レースを勝つ実力馬でけして弱いメンバーではなかったが、サイレンススズカは大差勝ちというパフォーマンスを披露して観客のどぎもを抜いた。

 さらに秋になるとG2「毎日王冠」で、1歳年下の無敗の怪物グラスワンダー、エルコンドルパサーといった強豪と激突。翌年の凱旋門賞で2着に惜敗する日本競馬屈指の名馬エルコンドルパサーに2馬身半という差をつけ、サイレンススズカが完勝している。

 そして迎えた大一番の天皇賞・秋。単勝オッズ1.2倍という圧倒的な1番人気に支持されたサイレンススズカは、前半の1000メートルを57秒台というハイペースで後続を大きく引き離しながら、4コーナーの手前で故障発生。左前脚の手根骨粉砕骨折を発症し、安楽死の処置が取られた。

 サイレンススズカの戦績を振り返ってみると16戦9勝、制したG1レースは「宝塚記念」のみ。今回ランクインした他の名馬に比べると特別目立った成績ではないが、それでも本格化してからの圧倒的な強さ、「沈黙の日曜日」と実況された悲しい最期は、多くの競馬ファンにとって忘れられない出来事だったに違いない。

 ちなみにアニメ『ウマ娘』の1期・第7話では、サイレンススズカの「沈黙の日曜日」を描いたストーリーが展開される。その結末についてここではあえて言及しないが、当時悲しみにくれた競馬ファンにこそ、ぜひとも見てもらいたいエピソードだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4