■MSX、ファミリーベーシックはパソコンの入口?

 そして「Windowsマシン」を除いた機種に絞って結果を見てみると、PC-9800シリーズに次いで多かったのは「MSX、MSX2」だった。

 MSXやMSX2は、本体とキーボードが一体(一部例外はあったが)になった機種で、パソコンの入門機としてかなり安価で販売。にもかかわらず、BASICを始めとするプログラミング言語もしっかり活用できたのが特長だ。

 しかし、当時の子どもにとってはMSXの存在意義は別のところにも……。ファミコンなどのゲーム機が買ってもらえない家庭でも「パソコンを勉強する」という口実で入門機であるMSXやMSX2は買ってもらいやすい……という側面があった。

 実際MSXの本体にはスロットが存在し、ファミコンと同様にカートリッジ式のソフトを挿しこんでさまざまなゲームが楽しめる仕様。とても高額で子どもには手が届かないハイスペックなパソコンのゲームもMSXやMSX2に移植されることがあり、初めて買ったパソコンというより、初めて買ったゲーム機という認識を抱いている人も相当数いるのではないだろうか。

 ほかにも今回のランキングでは、パソコンかどうかはさておき、ファミコンの周辺機器として登場した「ファミリーベーシック」の名前も挙がっている。

 中には初めて親に買ってもらったパソコンが「X68000」や「FM TOWNS」といったハイスペックマシンという回答もあり、当時憧れた身としてはなんともうらやましい話だ。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ
https://www.voicenote.jp/

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40、50代が「初めて所持したパソコン」ランキング結果