■若年層からの支持を集めた『君の名は。』
第3位は、20.7%の人に選ばれた『君の名は。』だった。
『君の名は。』は、2016年に公開された新海誠監督によるSF作品で、東京に暮らす青年と飛騨の山奥にある糸守町に住む少女の謎の入れ替わり現象と、地球に接近する彗星をめぐるストーリー。繊細な色使いで描かれた空の描写が人気で、特に彗星の落下シーンはその映像美が大きな注目を集めた。
また、同作品は日本における歴代興行収入ランキングで5位にランクインしている。今回のランキングでは、特に若年層からの支持が厚く、10代・20代の世代別ランキングでは1位を獲得していた。
第2位には『宇宙戦艦ヤマト』が(23.9%)選ばれた。
1974年に放送されたアニメで、地球の放射能汚染によって人類滅亡が目前に迫る中、放射能除去装置を求めて宇宙戦艦「ヤマト」の乗組員が、はるか遠いイスカンダル星を目指すというストーリーだ。
宇宙を戦艦が進んでいくというビジュアルや設定もインパクトが強く、今もなおリメイク版などの関連作品が公開を控えているという長く愛される作品となっている。
『ヤマト』はアニメブームの先駆けともいわれ、アニメが子ども向けではなく大人も楽しめるものだと認知されたきっかけとなった。世代別に見ると、60代からは約半数となる49.4%の支持を得ていた。