■最後に改心? それとも……!?

 そしてハーデス編では、聖闘士たちが力を合わせてアテナを助けるために「嘆きの壁」を破壊するシーンがあります。このとき、すでに死んだはずのデスマスクまで現れるのですが、デスマスクは黄金聖闘士の一員としてアテナのために嘆きの壁の破壊に協力します。

 しかもキャンサーの黄金聖衣に見放され、クロスを失ったはずのデスマスクですが、このときはしっかりとキャンサーの黄金聖衣を装着した姿!

 ハーデスの言葉に乗って一時的に復活を遂げ、命乞いまでした挙げ句に再び冥界に落ちましたが、実はあれは敵だけでなく味方まで欺くデスマスクの策……ということだったのかもしれません。

 ともあれデスマスクは地上の平和のため、アテナを守る黄金聖闘士の1人としての責務をまっとうしたのは事実で、大任を終えるとほかの黄金聖闘士とともに再び消滅しました。

 当時、全国のかに座生まれの子どもたちに苦い思いをさせ、いまだにイジられることも多いキャンサーのデスマスク。ですが、この嘆きの壁を破壊するシーンに至るまでの経緯をどのように解釈するかによって、多少なりとも救われる人がいるのかもしれませんね。

  1. 1
  2. 2
  3. 3