■蔵馬の命がけの反撃も意外な結末……

 第2位にランクインしたのは、12.3%という得票率を集めた「蔵馬(妖狐)vs鴉(からす)」の戦い。暗黒武術会の決勝戦で実現した対戦カードで、蔵馬は幽助チーム、鴉は戸愚呂チームの一員として出場した。

 魔界での本来の姿は「妖狐」という妖怪である蔵馬は、人間界に逃れた際に人間の“南野秀一”として転生。しかし強敵である鴉との戦いに際し、蔵馬は短時間だけ妖狐の姿を取り戻せる「前世の実」を使用する。

 妖狐の姿に戻った蔵馬は鴉を圧倒するが、勝負を決める前に元の人間の姿に。これで万事休すかと思いきや、蔵馬は魔界の吸血植物を使った相打ち覚悟の最終手段に出る。

 そして蔵馬が命がけで召喚した吸血植物は、油断していた鴉の血液を吸いつくして死に至らしめる。一方、自らの命を代償に召喚を行った蔵馬は、妖狐の力が南野秀一の体に戻りつつあったことで一命を取り留めた。

 だが、この奥の手で反撃に出る際、蔵馬がダウン状態だったこともあって、無情にも10カウントにより蔵馬が敗北。まさに「試合に負けて勝負に勝つ」といったこの結末は、暗黒武術会のクライマックスにふさわしい劇的な幕切れだったと言えるだろう。

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