冨樫義博氏による漫画『幽☆遊☆白書』は、1990年12月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載開始。92年からはアニメも始まり、最高視聴率24.7%という驚異の高視聴率を記録した人気作品だ。同作は交通事故で死亡した主人公・浦飯幽助が霊界探偵として復活。人間界だけでなく霊界や魔界を舞台に、さまざまな強敵とバトルする物語。その戦いの結末だけでなく、双方の思いが交錯する絶妙なストーリー展開が魅力でもあった。
そこで今回は『幽遊白書』の名勝負に関するアンケート調査を実施。30代から40代の男性読者300名を対象に「もっとも名勝負だと思った対戦カード」を答えてもらった。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■人気キャラ「飛影」の名勝負がランクイン
第3位(10.7%)となる支持を集めたのは、「浦飯幽助vs飛影」という対戦カード。小柄な体に三白眼が特徴の飛影は、作中でも1、2を争う人気キャラクターとして知られる。幽助の“戦友”という印象の強い飛影だが、もともとは魔界でその名が知られた盗賊だった。
蔵馬らと一緒に霊界の「三大秘宝」を盗み出した飛影は、秘宝奪還の任を受けた幽助と激突。それが今回3位に選ばれた戦いだ。流れで飛影は、幽助の幼なじみである雪村螢子を誘拐。所持していた秘宝「降魔の剣」の力で螢子を妖怪に変えようとする悪党ぶりを見せる。
その怒りで霊力が高まった幽助を相手に、飛影は邪眼の力を発動。次第に追い詰めていくが、幽助を助けに来た蔵馬に邪魔をされ、最終的には三大秘宝の1つ「暗黒鏡」に霊丸を反射させたことで幽助が勝利した。
まだ双方が成長前だったこともあり、命がけの限界バトルとまでは言えないが、幽助と飛影が激突した貴重な対戦カードということもあって印象に残っている人も多かったのかもしれない。