『ドラゴンボール』ファンが選んだ「天下一武道会」史上最高の名勝負ランキングの画像
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「天下一武道会の名勝負」トップ11の結果はコチラ

 1984年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まった鳥山明氏による不朽の名作『ドラゴンボール』。悟空たちが繰り広げる熱いバトルが魅力の作品でフリーザ戦やベジータ戦を始め、多くの読者の心を引きつけた名勝負が数多く存在する。

 中でも物語の序盤から中盤あたりに描かれた「天下一武道会」は悟空たちの戦闘力がインフレする前の格闘の祭典ということもあり、どちらが勝つのかハラハラしながら読んでいた人も多いのではないだろうか。

 そこで今回は『ドラゴンボール』で描かれた「天下一武道会」の対戦カードだけに絞って、「一番面白いと思った名勝負」をリサーチ。30代から40代の男性読者200名を対象にアンケート調査を行った。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■亀仙人を倒した鶴仙流の達人との激闘

 まず第3位(8.5%)にランクインしたのは、第22回の決勝で激突した「孫悟空vs天津飯」という対戦カード。亀仙人のライバルである鶴仙人のもとで頭角を現した天津飯と、悟空の戦いだ。

 第1試合では、すでに失神していたヤムチャの足をへし折る冷酷な面を見せた天津飯。しかし次の試合で天津飯は、ジャッキー・チュンこと亀仙人に実力を認められ、邪悪な鶴仙人と手を切って道を正すよう諭されると心が揺らぐ場面もあった。

 そして始まった決勝戦では、開始早々から天津飯が猛攻。「どどん波」や、ちょっとギャグテイストの「排球拳」などを繰り出していく。これで天津飯のたしかな実力を感じ取った悟空は試合用から戦闘用のパワーにシフトチェンジし、反撃に転じる。

 途中、鶴仙人の命令を受けたチャオズが超能力で悟空の邪魔をする場面もあったが、天津飯は師匠に逆らって術を解くよう命じ、正々堂々と戦いを再開した。

 天津飯の腕が4本に増える技「四妖拳」をしのいだ悟空に対し、天津飯は舞空術で飛び上がり、空中から奥の手の「気功砲」を発射。これで武舞台を消し去り、この頃は舞空術が使えなかった悟空は上空にジャンプして回避する。

 このままだと落下して場外負けになるという状況で、悟空は「かめはめ波」の推進力を利用して天津飯を攻撃。気を失った天津飯と一緒に落下していく悟空は、運悪く走っていた自動車に先に激突してしまったため天津飯の勝利となった。

 そんな悟空と天津飯による決勝戦を挙げた人からは「主人公が負ける展開に驚いたけど、天津飯が好きになった試合」(36歳・男性)、「最後まで一進一退の攻防で、どっちが勝つか分からなかった」(30歳・男性)、「実力が拮抗していて、戦いの中で和解もあり、試合後は清々しさがあった」(39歳・男性)といったコメントが寄せられていた。

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