■ユニコーンの強さを検証する
星矢を始めとする主役級の5人はさておき、それ以外の青銅聖闘士と比べたら、邪武の強さはかなりのモノ。作中でそこまで出番がなかったので、なかなかその強さを実感しにくいのが残念なところです。そこで数少ない邪武の輝いたシーンをご紹介しましょう。
●銀河戦争第1回戦
銀河戦争に参戦したユニコーンの邪武は、ライオネットの蛮と対戦します。最初は一方的に攻撃を受ける邪武ですが、反撃に転じると蛮を圧倒し、見事に倒しています。
その後、星矢が沙織さんのもとに到着。そこでちょっとしたケンカに発展するワケですが、この頃は星矢のライバル的なポジションとして、これからの邪武の活躍に期待していたんですよね……。
●十二宮編
「銀河戦争編」「白銀聖闘士編」が終わり、邪武が再登場したのが「十二宮編」のこと。沙織の心臓に黄金の矢が刺さって倒れ、そこに襲いかかってきた敵を一瞬でやっつけたのが邪武でした。
このときは他の青銅聖闘士たちも敵を倒していたので、相手が弱かっただけとも言えますが、(星矢たちを除く)青銅聖闘士のリーダー的な位置で存在感を示しています。
●聖闘士星矢Ω
作中では星矢のライバルからチョイ役にまで格下げになった印象のある邪武。しかし、漫画『聖闘士星矢』のその後を描いたテレビアニメ『聖闘士星矢Ω』の中で、まさかの復活を遂げます。
こちらは城戸沙織に育てられた少年・天馬座(ペガサス)の光牙が主人公。その第94話にユニコーンの邪武が登場するのですが、ピンチにさっそうと現れるシーンがとてもカッコいい!
この作品にはアテナの抹殺をもくろむ新たな強敵“パラサイト”が登場するのですが、邪武は世界中のパラサイトを倒しまくっていたため、敵軍の間で「パラサイト狩りのユニコーン」なんて異名がついています。
そして邪武が現れたことで恐怖におののく敵の精鋭たち。さらに敵が展開した重力場をものともしない邪武が、空高く飛翔してから繰り出したのは、おなじみの必殺技「ユニコーン・ギャロップ」。天から数え切れないほどの蹴りを浴びせ、敵の指揮官エーギルをあっさり葬りました。
このときのユニコーンの邪武の活躍ぶりは、かつて星矢たちが見せたものと同様の輝きがあり、邪武の強さが青銅聖闘士の枠を超えたようにも見えるシーンでしたね。