■無機物的見た目が衝撃だった使徒

 続く第2位にランクインした使徒は、17.3%の票を獲得した第5使徒・ラミエル(『序』では第6の使徒として登場)。テレビシリーズ第伍話と第六話に登場したラミエルは、“青い正八面体”の使徒。一定の間隔で“声”を発しながら浮遊し、本体からドリルやビームを発射する、まるで機械のような特徴を持つ。

 ラミエルに改造陽電子砲(ポジトロンスナイパーライフル)を用いたヤシマ作戦で応戦するシーンは、『序』でもクライマックスで描かれた名シーンの一つ。それまではサキエル、シャムシエルといった生物型の使徒がネルフに対峙していたのに対し、ラミエルの無機物的デザインが衝撃的だったという人が多く、今回のアンケートでは、「序の撃破シーンがカッコ良すぎます」(39歳・男性)、「美しい芸術作品のようなデザインが最高です」(33歳・男性)、「正体が分からない物体を作戦立ててやっつける、というところに当時新しさを感じましたた」(43歳・男性)などといった声が寄せられた。

■圧倒的支持を集めた渚カヲル

 そして全体の36.7%という圧倒的投票数で1位に輝いた使徒は、テレビシリーズ最後のナンバリング使徒である第17使徒・タブリスこと、フィフスチルドレンの渚カヲル。作中でタブリスという名前は明かされなかったものの、カヲルの知名度から名を知っている人も多いだろう。

 タブリスは“人間”としてシンジに接触することで人の心を知ろうとした最後の使徒。物語の核心を知る数少ない重要人物でもあり、カヲルの言葉一つ一つはその後の展開に大きな影響を与えている。また見た目はグレーヘアーで常にほほ笑みを絶やさない、いわゆる“ミステリアスな美少年”。同作屈指の人気キャラクターで、昨年5月にNHK-BSプレミアムで放送された『発表!全エヴァンゲリオン大投票』ではキャラクター部門で式波・アスカ・ラングレーに次ぐ2位にランクインした。

 使徒の中で唯一人間の形をしているため、ダントツの得票率となったが、「見た目が一番、と聞かれたら渚カヲルを選ぶしかない」(38歳・男性)、「カヲルくんは世界中のアニメ作品の中でぶっちぎりの美しさとカッコよさ」(32歳・女性)、「あんなにも妖艶なキャラを他に見たことない」(40歳・女性)、「渚カヲルが使徒だって知らされたときに衝撃がすごかった」(41歳・男性)といった声が寄せられた。

 今回のアンケートでは4位以下にも熱いコメントつきでさまざまな使徒に票が寄せられた。新劇場版完結作となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、3月8日にいよいよ公開となる。

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