2021年も、少女漫画原作の実写化の勢いが止まらない。『ハニーレモンソーダ』(集英社)、『胸が鳴るのは君のせい』(小学館)の映画化。動画配信サービスHuluでは、少女漫画誌『マーガレット』(集英社)とのタッグにより、『マイルノビッチ』、『神様のえこひいき』、『悪魔とラブソング』の3タイトルの連続ドラマ化も進んでいることが発表された。
漫画やアニメの実写化は、そのキャスティングに賛否の意見が集まるハードルの高い映像化手法でもある。大好きな作品だからこそ、原作の雰囲気を壊されたくないというファンの気持ちは痛いほどよく分かる。しかし中にはファンの想像を超えた再現を実現し、人気を博した作品もある。
そこで今回は、10代から40代の女性300人を対象に「少女漫画の実写化作品で一番かわいかったヒロイン」についてアンケートを実施。キャラクター自身が持つ魅力を俳優の演技でさらに引き出した上位3作品を、ランキング形式にて紹介する。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■相手役・三浦春馬とともに高評価
得票率10.3%で第3位に選ばれたのは、多部未華子が演じた映画『君に届け』の黒沼爽子。2005年から2017年まで『別冊マーガレット』(集英社)で連載され、累計発行部数が3300万部を突破した椎名軽穂氏の同名人気漫画を原作とする実写映画だ。実写化されたのは2010年。多部は、真っ黒な長髪で見た目の暗さから「貞子」というあだ名がついているものの、実はとても前向きで純粋な女の子・黒沼爽子を演じている。今回のアンケートでは、三浦春馬が演じる風早翔太と織りなす爽やかな青春ストーリーに、「ときめいた」という人からの投票が多かった。
寄せられたコメントには、「貞子カットがかわいい」(30歳・女性)といった多部のキャラクター再現度に関するものや、「学生生活の不安から、友だちができて、恋をして、自信を持っていく様子がリアルでよかった」(30歳・女性)といったストーリーへの共感を示すものが多く集まった。また「多部未華子を好きになった作品」(30歳・女性)と、同作を通して多部への関心を高めたという声もあった。