現在、ガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」では「チャンネル登録者105万人突破計画」と題して、過去の映像作品をプレミア公開するイベントを実施中。これを機に、あらためて過去のガンダムシリーズを振り返ったファンも多いことでしょう。
アムロやシャアといった主要キャラクターの活躍はもちろんのこと、熱心なガンダムファンなら無名のパイロットの活躍シーンに思わず注目してしまう人も多いはず。そこで今回は、宇宙世紀のガンダム作品の中で「量産機に乗った名も無きパイロット」が奮闘した、個人的に大好きなシーンをピックアップしたいと思います。
■「劇場版ガンダム」のほんのわずかな活躍シーンより
まずご紹介したいのは劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』での1シーン。キシリア・ザビが率いる艦隊とホワイトベース隊が激突し、艦砲射撃戦が終わって双方がモビルスーツ戦に移行したときのこと。
ジオン軍がリック・ドムの編隊を出したのに対し、連邦軍はジムとボールでこれを迎撃。このときガンダムに乗ったアムロはララァ・スンの乗るエルメスと対峙中でした。
リック・ドムの攻撃でボールが爆散していく中、1機のジムがドムのすれ違いざまの攻撃を回避。そのまま手にしていたシールドを投げ捨てながら、バックパックのビームサーベルを素早く抜き、リック・ドムの胴を一刀両断するシーンがありました。
ほんの一瞬の出来事でしたが、名前も知らないジムのパイロットの優れた技量と、ジム本来のポテンシャルを感じさせてくれる鮮やかな場面に大興奮。
地球連邦軍の誇る量産機・ジムの性能は、本来であればザクIIあたりを凌駕しているはずですが、アニメの中ではジオン軍のワンオフ機体に蹂躙される場面が多め。そのせいで弱い機体と勘違いされがちです。
そんなジムのやられ役というイメージを払拭する活躍シーンが、わずか数秒とはいえ描かれていて、何だかうれしかったことを覚えています。