■圧倒的人気のジブリ飯
そして１８.０％の人から支持され第１位に選ばれたのは、２００１年公開の映画『千と千尋の神隠し』に登場する千尋のお父さんたちが食べている謎の中華料理。
物語の序盤、引越し先に向かう車の中でトンネルに入った主人公・千尋の一家。そこで見つけた飲食店で、父と母が並んでいた食べ物を勝手に食べてしまい、罰として豚にされてしまう。一見するとトラウマになりそうなシーンだが、このとき登場する中華料理がどれもおいしそうで、ふだんは見かけないようなものばかり。
中でも今回のアンケートでは、父親が箸ですくってジュルッと吸って食べていた“半透明でプルプルの中華料理”に注目する声が多く集まった。選んだ人からは「プルプルの謎の料理、ずっと気になってる」（３６歳・男性）、「父親が骨まで柔らかいって言ってたけど、何なんだろう」（２３歳・女性）、「死ぬまでに一度食べてみたい」（４８歳・男性）と、料理名は不明なものの、おいしそうだという好奇心に満ちあふれたコメントが集まった。
「止められても食べ続けるって、よっぽどおいしいんだと思うから」（２２歳・女性）、「あそこまで料理にがっついてみたい！」（４２歳・男性）と、その食べっぷりも評価されたようだ。
なおこの料理。長年、サツマイモの粉と片栗粉で作られた台湾料理の「肉圓（バーワン）」ではないかと言われていたが、２０２０年９月、同作の原画を担当していたアニメ監督の米林宏昌氏によって、その料理が「シーラカンスの胃袋」であったことが発覚。世間をざわつかせることとなった。
上位以外にも『ハウルの動く城』のカルシファーの火で焼いた“ベーコンエッグ”や『ルパン三世 カリオストロの城』の“ミートボールパスタ”などジブリ映画の食事シーンがランクイン。そのほか、『カイジ』の“焼き鳥とビール”や『キン肉マン』の“牛丼”などへも票が集まった。おいしそうな料理そのものだけでなく、食べる人の表情や状況も「おいしい食事」の重要なポイントとなったようだ。
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