■「高岩祭」とは?
主催が『TEAM☆T.A.W』。正式名称は「Takaiwa Action Widen」。数々の中国伝統武術、殺陣、アクションを融合したパフォーマンスチームです。このチームの代表がなんと、高岩さんの奥さんである高岩利恵さんなんです。われわれ特撮ファンからすると、“村上利恵さん”のほうがしっくりくるかな。なぜなら村上利恵さんはもともとジャパンアクションエンタープライズの女優さんで、スーパー戦隊のヒロインを演じていたからです。
『五星戦隊ダイレンジャー』ではホウオウレンジャー、『忍者戦隊カクレンジャー』ではニンジャホワイト、『超力戦隊オーレンジャー』ではオーピンクです。ちなみにカクレンジャーのレッドは高岩さんが演じていたので、カクレンジャーのレッドとホワイトは後々のご夫婦。職場結婚ですね。ここだけ聞くとなんだか忍者の職場結婚みたいですね、ニンニン。イベント冒頭にご夫婦で登場されたときは、ふだんあまり見られない画に感動したのと、「最強の夫婦だな!」という感想が混ざり、不思議な感覚でした。
イベントは「ドラマ『天使のハケン社員』」「TEAM☆T.A.W紹介」「高岩さんお絵かきコーナー」「質問コーナー」などが行われた、濃厚な90分。このドラマはなんと、俳優、高岩成二主演の撮り下ろしショートドラマだったんです。チームメンバーも参加したバリバリのアクションドラマ。スーツもマスクもかぶらない“俳優”としての高岩さんが登場しました。
実は特撮現場では、スーツアクターさんもマスクの中でお芝居をしてセリフもしゃべっています。この話、詳しくない人からすると驚かれるんですよね。今驚いてるそこの君! しゃべってるんだよ~~。だから今回のドラマでは、マスクをかぶって変身前の俳優さんの声が重ねられて消えてしまうステキなお声とお芝居が、お目見えしたんです。
マスクをかぶると、当然表情を見せるお芝居が出来ません。特撮の現場では、いつも細かな首の角度や微妙な動きで心情を表現するしかなく、それでも最高のお芝居を見せてきた高岩さんが、今回はスーツとマスクという枷を取り払った状態に。高岩さんのお芝居がすごいすごい、表現豊か、見てて楽しい。ドラゴンボールの悟空が重いリストバンドを取った状態ですねもう。素人の僕に言われたくないと思いますけど、シンプルにうまいんですよね、やっぱり。
質問コーナーでは貴重なお話がとても多く、そのうえ高岩さんの生の声で聞くことにこんなにも価値があるのかとしみじみ。今まで雑誌インタビューなどで文字としての高岩さんの声はたくさん見てきましたが、そこに息づかいや表情が加わることで、聞いたことのあるエピソードでもこんなにも価値が違うものなのかと驚かされました。なんなら質問コーナーだけで90分いけたほどです。
お絵描きコーナーでは高岩さんが描いた独特な絵を堪能させていただき(かなり笑いました……)リラックスして楽しそうな高岩さんが拝めました。特にMCが同じ事務所の、おぐらとしひろさんということもあり、終始楽しそうで見ているこっちまでニヤニヤしてしまいました。(おじさんたちが楽しそうなのを見てニヤニヤするおじさん、という絵面はかなり不気味すぎるだろお!!)てかね、高岩夫婦におぐらさんが並んでるってだけで贅沢ですからね!