■エヴァのトラウマ回のひとつ…「命の選択を」
そして堂々の第1位に輝いたのは、全体の17.3%から支持された第拾八話「命の選択を」。前出の「男の戰い」の前話にあたるエピソードで、クラスメイトのトウジが乗るエヴァ3号機を初号機が撃墜してしまう残酷なエピソード。
ある日、NERVでは3号機の起動実験準備が着々と進行していた。しかし“絶対境界線”を突破した直後に、機体で異常が発生。トウジの乗る3号機には使徒が侵入しており、ゲンドウは“第13使徒”として撃破するように命令する。中にパイロットがいることで、戦闘を拒むシンジだったが、ゲンドウは無理やり戦わせようと“ダミーシステム”に切り替えて戦闘を強制的に続行。シンジが攻撃を止めようと叫ぶのもむなしく、無残にも3号機のエントリープラグに初号機の魔の手が。飛び散ったエントリープラグからは、悲しくもトウジが姿を現したのだった。
友人を手に掛けたシンジや、強引に戦わせようとするゲンドウの描写。残酷な現実が突きつけられた第拾八話に、衝撃を受けたという人は多いはず。今回の回答者からも、「もうスゴイとしか言いようがない」(33歳・女性)「日本のアニメ史に残るトラウマシーンです。シンジの表情とかリアルすぎて……」(40歳・男性)、「緒方恵美さんの“父さんやめてよ!”って声が悲痛すぎて!とんでもない衝撃的なエピソードでした」(35歳・女性)、「ここから次のエピソードまでが本当にすごいと思う」(45歳・男性)という意見が挙がった。
なお第拾八話以降からラストまで、同作は怒涛の展開を遂げており、今回のアンケートでは渚カヲルの登場する第弐拾四話「最後のシ者」も4位にランクイン。完結作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開を前にテレビシリーズを見返し、同作の衝撃的な世界観に浸ってみてはいかがだろうか。