■小栗旬、松本潤のハマり役だった『花より男子』

 そして堂々の第1位に輝いたのは、松本潤が演じた『花より男子』の道明寺司(16.3%)。神尾葉子氏原作の同作は、コミックス・テレビアニメ版ともに大きな人気を誇っていたが、中でも実写ドラマは幅広い世代からの支持を集めている。

 実写ドラマはTBS系にて第1期が2005年に、視聴者の要望に応えるかたちで制作された『花より男子2(リターンズ)』が2007年に放送された。また、2008年には『花より男子F(ファイナル)』のタイトルで映画化されるなど、人気の高さゆえに数度にわたって実写化。松本が演じた道明寺司は、学園を牛耳るイケメングループ「F4」のリーダーで、道明寺財閥の御曹司の典型的な俺様タイプ。井上真央演じる主人公・つくしへの俺様な名言の数々が多くの視聴者を虜にした。

 選んだ人からは「松潤の人気を不動にした作品」(34歳)、「『おまえ俺に惚れてんだろ?』って言われたい」(28歳)、「上から目線なところが最高」(25歳)、「松潤じゃなかったらあそこまで大ヒットしなかったと思う」(23歳)、「この作品で松潤のファンになりました」(47歳)、「毎週リアルタイムで楽しみにしてた!」(30歳)と大絶賛する声が集まった。

 また、2018年に放送された『花より男子』の続編となるドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)に松本が道明寺役で友情出演したシーンは大きな話題を集め、当時のファンを喜ばせた。

 同作は「成功した実写化といえば花男しかない」(45歳)、「どの作品も花男は超えられない」(32歳)と作品自体のクオリティを評価する声も多かった。そのためか、小栗旬の演じた花沢類も第4位にランクイン。『花男』の強さを見せる結果となった。

 5位以降には、星野源の演じた『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)の津崎平匡や、吉沢亮の演じた映画『ママレード・ボーイ』(2018年)の松浦遊、横浜流星の演じた『初めて恋をした日に読む話』(2019年・TBS系)の由利匡平など最近の作品の他に、玉木宏の演じた『のだめカンタービレ』(2006~2010年・フジテレビ系)の千秋真一や水嶋ヒロの演じた『メイちゃんの執事』(2009年・フジテレビ系)の柴田理人など、懐かしい作品が根強い人気で上位にランクイン。いずれも違和感のない実写化に成功し、多くの原作ファンの心をつかんだ話題作ばかりだ。

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