北斗の拳にキン肉マン、40&50代が選ぶ「現代の中高生にも読んでほしい80年代ジャンプ漫画」ランキングの画像
画像は2017年発売の創刊50周年記念復刻版『週刊少年ジャンプ』1986年26号より
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 新型コロナウイルスのさらなる感染拡大で、おうち時間が増えそうな年末年始。ヒマを持て余し気味な休暇期間に、家族そろって漫画を一気読みして過ごすという人も少なくないのでは。

 ここ最近では『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の漫画が話題を集めているが、忘れてはいけないのが80年代黄金期のジャンプ漫画だ。今なお、色あせないセンスに、きっと時間を忘れて没頭できるはず。そこで今回は、40代~50代の男性300人を対象に、「今の中高生にも読んでほしい80年代のジャンプ漫画」についてアンケートを行った。さっそくランキング形式で、リサーチの結果を紹介していきたい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■第3位は「80年代のこち亀」

 まず全体の9.3%の人に投票され、第3位にランクインしたのは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。秋本治氏による同作は、『ジャンプ』で1979年10月から2016年9月にかけて連載されたレジェンド漫画。警察官の両津勘吉と、その同僚や周囲の人物が繰り広げるギャグがクセになるコメディ漫画で、今回のアンケートでは「80年代のこち亀を今の人にも読んでほしい」(50歳・男性)、「子どもに読ませるのを口実に全巻買い直したい」(43歳・男性)、「今の子どもが読んでもきっと面白いと思う。まったく色あせてない」(52歳・男性)といった声がファンから寄せられた。

 長寿作品だがほとんどが1話完結なので、どの巻数から読んでも楽しめる親しみやすさが魅力の一つ。時代によって作風が変化しているのも特徴で、80年代に描かれた初期のものは破天荒な両津と風変わりな同僚や上司たちの仕事風景が話の中心に。コミックス全200巻のうち、80年代に発売されたのは第11巻から61巻にかけて。凄腕セールスマンを描いた「セールスじゅうたん爆撃の巻」(第55巻)や、ラジコン少年のエピソード「スーパーR・Cの巻」(第45巻)や両津がクイズ番組に出場する「クイズDEお金持ちの巻」(第50巻)など、その当時のブームを反映したエピソードを楽しめるのは、長寿作のこち亀ならでは。

 また、“ZOOM飲み”を予見したようなテレビ電話を用いた同窓会の様子を描いた「テレビでこんにちは!の巻」(第59巻)や、自動掃除機ロボット・ルンバの登場を予見していたような「発明の日!の巻」(第19巻)など、改めて読むことで秋元氏の未来予想にも驚かされるはず。

 連載は終了したものの、今でも『ジャンプ』本誌に特別読み切りが掲載される『こち亀』。2020年は7月20日と12月21日に発売された『ジャンプ』に読み切りが掲載され誌面を盛り上げた。

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