山下大輝
山下大輝

山下大輝さんが就活生役を演じるショートアニメ『色を知るたび、世界が広くなる』の「就活篇」が、特設サイトおよび公式YouTubeチャンネルにて公開されました! 8月25日(木)には、東山奈央さんが社員役を演じる「私の仕事篇」も公開予定です。

本動画は、色彩検定が頑張る人の背中を押す、感動アニメーション。キャラクターデザインを『ブルーピリオド』の山口つばさ先生、アニメーション制作を『SPY×FAMILY』のCloverWorksが担当。豪華タッグによるアニメーション動画に仕上がっています。

この公開を記念して、出演の感想や見どころ、ご自身と役どころの共通点などを山下さんにうかがった特別コメントが到着しました!

 

※ ※ ※

 

 

きっかけはいろんなところに転がっている

――山口先生の作品『ブルーピリオド』のアニメにも出演されている山下さん。今回の山口先生×CloverWorksによるアニメーション動画のオファーを聞いた時はどのように感じましたか?

 

すごく力が入ってるな、と思いました。プロの漫画家さんとプロのアニメスタジオさんのタッグで作るところに本気度を感じましたし、完成が楽しみだなと思いましたね。山口先生の個性的で、分かりやすい絵が個人的にすごく好きなので、漫画の『ブルーピリオド』もがっつり読ませていただいてまして。先生が描く違うキャラクターはどんな風になるんだろうなと非常に楽しみでした。

 

――収録時の印象に残っている出来事や、動画の見どころについてお聞かせください。

 

動画のストーリーを見て、きっかけっていろんなところに転がっているんだなと思いました。普段見ていないところで実はこんな工夫がされていたり…というような視点が新鮮でした。たまに街を歩いていると、すごく目を引くものがあって「なんかいいな」と思ってもそのまま過ぎてしまうことがあるのですが、この「なんかいいな」をさらに深堀していくと自分のパワーになるのかなと改めて思いました。

「私の仕事篇」でディスプレイの色合いに一目惚れするシーンがあるのですが、同じ出来事が実際にもあって。銀座のガラス張りになってるところのレイアウトがシーズンごとに変わっていて、ディスプレイが毎回いいな、と(笑)。宇宙飛行士がいて、色合いがすごく綺麗で素敵だなと思って写真を撮った記憶があります。そういうところで目を引くことはとても大変なことですが、誰かの力になるぐらいすごく大切なことなんだなと思います。

僕自身もグッズとかを選ぶ機会があるのですが、そういった時に「自分は良いと思うけど周りの人はどう思うのだろう」という感覚を今後色々考えていけたらなと、改めて自分を振り返ることができました。

 

自分のキャパシティーを知ってどう向き合っていくか

――本動画は、悩みを抱える主人公たちが色彩検定を通して未来を切り開く物語です。声優のお仕事で山下さんがこれまでに一番悩んだ、または辛かったエピソードを教えてください。また、辛いことがあった時は、どのようにして乗り越えていますか?

 

辛いなと思っているところを乗り越えたら、その辛さも楽しくなっていくというか、辛いままで終わらないというか、終わらせたくないみたいなところがあって(笑)。辛いまま終わってしまったら嫌だなということは、どうにか自分で楽しくできたらいいなと思っています。

でも、シンプルに叫びの演技が重なったりすると喉的にしんどい。そういう時は、悔しいなとは思うのですが、自分の体のことだから正直どうにもならないというか…。その後しっかりご飯を食べて、休息するとか、仕事を重ねる度に自分のキャパシティーを知ってどう向き合っていくか、というところだと思います。

自分的には、大変だなと思った日は我慢せず自分へのご褒美で好きなものを好きなだけ食べる、ということをしていると、割と心も体もポジティブに前向きになれているなと思いますね。もうバッカみたいに食べまくる。「疲れたな~!」という時はもう値段とか見ず「これー!」みたいな(笑)。そんな感じで食べた方が、気持ちも晴れやかになりますね。

 

――作中では、同級生にどんどん先を越され、未来に焦りを感じる就活生を演じていただきました。山下さんの性格や過去の経験など、主人公と重なるところはありましたか?

 

父がテニスのコーチをしているので、本当に小さいころからテニスばかりやっていたんです。身長がそこまで大きくないのですが、周りは中学生・高校生になってくると、体がどんどん大きくなってくるんですよ。やはり体が大きい方が必然的にパワーもあるし、コート上からの色んなアプローチの仕方も、大きければ大きいほど自由になっていく、みたいなところが目に見えて分かっていって。

最初のうちは勝てていた子が、いきなり大きくなって強くなっていって高校の時には負けてしまうとか、結構そういう悔しいことがあったので、その経験は主人公ともリンクするなと思います。でもどうしようもないというか…なかなかそこから巻き返せないというか、歯がゆい思いは結構あったので、主人公の焦りは分かるなと思いましたね。

そこからの気持ちの切り替え方は、各々で見つけるしかないなと思いますし、でも周りからのサポートもあると思うので、それぞれに合う道というものが、これだけじゃない道みたいなものがあるんだなと思います。

 

――色彩を学ぶみなさんに、応援メッセージをお願いします。

 

僕には分からない、すごく複雑でそしてめちゃくちゃ面白い世界なんだろうなとは思います。道は違えど繋がっているような気もしていて、僕も努力していつか皆さんと一緒にお仕事できる日が来たらいいなと思います。

もしこのメッセージを聞いている人がいつか未来で一緒に仕事ができる日があったら、その時は是非「あの時のやつ聞いてました!」なんて言ってもらえたらすごく嬉しいです。是非その時は一緒に楽しい仕事をしましょう。

 

【PROFILE】
山下大輝

誕生日:9月7日 出身地:静岡県
2012年に声優デビュー。2014年には第8回声優アワード新人男優賞を受賞し、「僕のヒーローアカデミア」「弱虫ペダル」「ポケットモンスター」など人気作で主演を務める。

 

「WEB声優MEN」の山下大輝関連記事はこちら!
(主演作『ダンス・ダンス・ダンスール』インタビューも掲載中)

「WEB声優MEN」の色彩検定(ショートアニメ「色を知るたび、世界が広くなる」)関連記事はこちら

 

  1. 1
  2. 2