2022年6月にアーティストデビュー10周年を迎える寺島拓篤に、単独インタビューを敢行! 5月11日リリースのベストアルバム『LAYERING』は、シングル・アルバムのリードトラックと書き下ろし新曲『GRATEFUL LAYERS』、さらには寺島自らがセレクトした楽曲を収録した豪華2枚組。全5回のインタビューのうち、第2回目はDISC1の収録曲について、思い出に残っているエピソードを語ってもらいました!
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『スターテイル』は音楽にのめり込めるきっかけをくれた曲
ーーDISC1は、歴代シングル・アルバムのリードトラックと書き下ろし新曲を含む計16曲が収録されていますが、これまでのライブやレコーディングなどで最も印象に残っている曲を教えていただけますか。
1曲目の「Architect」は作詞やMV撮影など何もかもが初めての挑戦だったので、とても印象深い曲ですね。当時の担当スタッフに初めて書いた歌詞を見せたら、「英語のワードをもう少し増やしてもらえますか」と言われて、“英語はしゃべれないんだけどな”と思った記憶も…(笑)。ただ、そういった作詞面でのディレクションをしていただいたのは「Architect」だけなんです。
ーー「Architect」以降は自由に歌詞を書いてらっしゃるのでしょうか?
不思議と次からは任せてもらえたので、自由に書いています。でも、そのせいで悪い癖がついてしまい、レコーディング当日まで誰にも歌詞を見せなくなりました(笑)。追い込まれないと書けないのでいつもギリギリなんです。だから、どこか客観的に“この歌詞で本当に大丈夫なのか?”と思う自分もいて、いつまでたっても歌詞を書くことに自信が持てなくて。作詞は何年やっていても難しいです。
ーーレコーディングで歌っているうちに、歌詞がしっくりくるのでしょうか。
歌ってみてハマることもありますし、歌いながら“これでいいのか?”と思うことも。でも、“これでいいのか?”にこだわりすぎると歌入れが永遠に終わらないので(笑)、心のどこかでは自分を疑いながらも“これでいいんだ!”と思って完成させるようにしています。
ーーそのときにしか出てこないフレーズや気持ちもありますしね。
そうですね。だからこそ、一番最初に書いた「Architect」はおもしろい歌詞になっているなと今回改めて気付きました。
ーー歌詞を書く楽しさを感じ始めた瞬間はいつでしたか。
「スターテイル」ですね。ファーストアルバム『NEW GAME』の収録曲とシングル「magic words」を経て、この曲でようやく“こういう歌詞の書き方をしてもよいのかな”と思えるようになったんです。『NEW GAME』のときは僕の意見をヒアリングしてもらって、それをスタッフから作曲家さんに伝えていただいていたのですが、「スターテイル」は、工藤嶺さんに直接「こういう音を入れてほしい」とリクエストしながら密に作ったこともあって、“作曲家さんとじっくり打ち合わせをするとこういう風に仕上がるのか”と実感したんですよね。それがきっかけで、以前よりも音楽にのめり込めるようになりました。
ーー「スターテイル」以降は作曲家さんと密にコミュニケーションを取ることも増えましたか。
「スターテイル」以降、密に打ち合わせをした曲というのは、実はないんです(笑)。たとえば、タイアップの曲だったら制作サイドが選んだ楽曲を聴いて、そこからイメージして歌詞を乗せるようにしていますし、“ライブでこういう曲をやりたい”とお願いして出来上がった曲をカップリングに入れることはあっても、それ以外で自分から「こういう曲が歌いたい」とリクエストすることはほとんどなくて。どちらかというと、僕よりもディレクターが、「てらしー、こういうのやってみようよ」と、おもしろい曲を持ってきてくれるんです。それが大抵、アルバムの3トラック目に入っていたりするんです。どうしてもリードトラックはキャッチーな曲になるので、“チャレンジ枠”が、3トラック目にあると、バラエティ豊かになるなといつも思っています(笑)。
ーーDISC1のラストにはリードトラックとアルバムのタイトルが歌詞に散りばめられた新曲「GRATEFUL LAYERS」が収録されていますが、前回のインタビューで全てのタイトルが綺麗にハマったことに「奇跡だ」とおっしゃっていました。
工藤さんはベーシストとして、青木繁男さんはマニピュレーターとして僕のライブで演奏してくださっているので、きっと曲を作りながら “寺島ならこうなるんじゃないか”となんとなく想像していたと思うんです。そうでなければこんなにうまくハマらないですから(笑)。工藤さんはレコーディングにも立ち会ってくれたんですけど、そのときに歌詞に関して「こうくると思った」と言っていましたね。青木さんのパートは決められたピースをどんどんハメていくような感じで、工藤さんのパートは歌詞がどんどん湧き出てくるように、または自然とそこに用意されていたかのように言葉が導かれていったので、本当に奇跡だと思いました。
ーーライブで聴くのが楽しみな曲ですよね。
この曲はライブでやったら絶対に楽しいと思います。できれば会場でお客さんが思いっきり声を出せる状況になれば良いのですが、たぶんまだ難しいと思うので、いつかみんなで歌える日がきたら「Thank you!」って大きな声で一緒に叫びたいです!
文/奥村百恵
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インタビュー第3回目は、明日公開予定!
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《INFORMATION》
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3,500円(10%税込価格 3,850円) / LACA-9892~3 CD(2枚組)
[DISC 1]
歴代シングル・アルバムのリードトラックと書き下ろし新曲を含む計16曲収録
Architect
magic words
スターテイル
SCARLET SIGN
Prismatic World
INNER STAR
0+1
sunlight avenue (TVアニメ『SERVAMP-サーヴァンプ-』ED主題歌)
evolve
ID
Nameless Story(TVアニメ『転⽣したらスライムだった件』オープニング主題歌)
メグルモノ (TVアニメ『転⽣したらスライムだった件』オープニング主題歌 第⼆弾)
Buddy, steady, go! (『ウルトラマンタイガ』オープニングテーマ)
UNBREAKABLE
Reincarnate (TVアニメ『転⽣したらスライムだった件 第2期』エンディング主題歌 第⼆弾)
GRATEFUL LAYERS
[DISC2]
寺島拓篤セレクション これまでリリースした全楽曲の中から寺島拓篤⾃らがセレクト!
ファントムライツ (スマートフォンアプリ『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』主題歌)
MONSTER
HERO
ビビッドナイトフィーバー!
JUMBLE TOWN
Special Day
あいのうた
君の季節
光の在処
WHAT A WONDERFUL WORLD!
PROFILE
寺島拓篤 てらしま・たくま
⽯川県出⾝、12⽉20⽇⽣まれ。アクセルワン所属。TVアニメ「創聖のアクエリオン」アポロ役で華々しいデビューをかざり、TVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』⼀⼗⽊⾳也役やTVアニメ『EDENS ZERO』シキ・グランベル役などの主役をはじめ、多数のアニメ・ゲーム作品の声をあてる⼈気の男性声優の⼀⼈。数々のキャラクターソングを歌いこなす歌唱⼒の⾼さと、ライブパフォーマンスも業界屈指。
2022年6⽉にアーティスト活動10周年を迎える。
【寺島拓篤 アーティスト公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UC2XXSJBvNygj81VPOJmCu-g
【寺島拓篤 Twitter】
https://twitter.com/Terashima_dayo
【寺島拓篤 アーティストHP】
https://www.lantis.jp/artist/terashimatakuma/