声優の仕事は理屈と直感の両方が必要
――無口なキャラクターのときは、他のキャストの方々がお芝居されているのを見ながら、自分の出番を長い時間待つことになりますよね。それはそれで、集中を切らさないようにしたりと、別の大変さもありそうですが……。
ただ待っているだけなんですが、“音を出さないでいる”ためには、ちょっとした動作にも気をつけて、うっかり変なノイズが出ないように気をつけないといけないので、案外大変です。それにスタジオって音が響かないように作られているので、普通の空間とは違う静寂があるんですよね。
――確かに、どんな空間でも何らかの音はしているものです。
静かな部屋と言っても、何かしらのノイズがあるのが普通ですから。ノイズがほぼまったくない空間にずっといると、不思議な気分になるものですよ。
――潤平は演じる役を直感で掴むタイプですが、役を理論的に組み立てていくタイプもいます。内山さんは演技をする人間として、ご自分をどちらのタイプだと思われますか?
両方ですね。アニメは、作画の方でキャラクターの表情がすでに決まっていることが多いし、セリフの長さや相手との掛け合いにおける間の取り方とかも、ほとんど決まってますから。「この長さと表情から逆算すると、こういう表現になるな」と考えるのがベーシックなやり方なので、そこはやっぱり理屈っぽい。この秒数でしゃべりだして、大体この辺りでしゃべり終わる。キャラクターの体の動きはこういう感じ、とか。たまに自由度が高いシーンもありますが、基本的には理屈とか暗黙の了解の積み重ねです。
でもその縛りの範囲でどういう風に個性を出していくか、という段階になると、やっぱり直感とかルールからはみ出そうとするような表現も大事だったりする。人とは違うなにかを出せるのがベストですから、理屈と直感の両方が必要だと思います。
第3回は明日公開予定。お楽しみに!
【PROFILE】
内山昂輝 うちやま・こうき
1990年生まれ、埼玉県出身。主な出演作品として、『機動戦士ガンダムUC』バナージ・リンクス役、『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔役、『呪術廻戦』狗巻棘役、『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』染谷勇次郎役、『アオアシ』桐木曜一役、『風都探偵』フィリップ役など。
作品情報
TVアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』
2022年4月8日(金)25時25分~放送開始予定
【あらすじ】
中学2年生の村尾潤平は、幼い頃にバレエに魅了されるも父の死をきっかけにその道を諦め、「男らしく」あろうとジークンドーに通っていた。
ある日、クラスメイトの五代都にバレエへの興味を見抜かれ、一緒にやろうと誘われる。都の母親が開くバレエスタジオに出入りするようになった潤平は、かつての情熱を再燃させ、バレエを習うことになるのだが――。
潤平の前に現れたのは、バレエの英才教育を受けた孤高の天才・森 流鶯。
潤平は圧倒的な実力差に打ちのめされるが、その熱量はますます高まるばかり。流鶯もまた知らず知らずのうちに潤平に触発されていく。そして、2人の前にさらなる高みを目指す者たちが現れ――。
華麗なダンスの裏で、もがき続ける少年少女たち。
青春の衝動が、今、ぶつかり合う。
【CAST】
村尾潤平:山下大輝
森 流鶯:内山昂輝
五代 都:本渡 楓
【STAFF】
原作: ジョージ朝倉「ダンス・ダンス・ダンスール」
(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督: 境 宗久
シリーズ構成: 成田良美
キャラクターデザイン:長谷川ひとみ
総作画監督:長谷川ひとみ 小美野雅彦 黒岩裕美
副監督: 清水久敏
バレエ演出:大谷 肇
バレエ作画監督:桑原 剛 小笠原篤
美術監督: 藤野真里
撮影監督: 八木まどか
CGディレクター: 鷲田知子
色彩設計: 田辺香奈
編集: 長坂智樹
音響制作: dugout
音楽: 未知瑠
振付:宝満直也
バレエ監修:阿部さや子
制作: MAPPA
OPテーマ YUKI「鳴り響く限り」
EDテーマ ヒトリエ「風、花」
【放送情報】
MBS/TBS系 全国28局ネット「スーパーアニメイズム」枠 他にて
2022年4月8日(金)25時25分~放送開始予定!!!
※放送日時は変更になる可能性があります
BS朝日 4月10日(日)23時~放送開始予定
AT-X 4月13日(水)より
毎週(水)22:30~
リピート放送:毎週(金)10:30/(火)16:30
【配信情報】
ディズニープラス「スター」にて4月より国内独占配信
【第2弾PV】https://youtu.be/LTjq-Xq3VIQ
【公式サイト】danseur-anime.com
【公式Twitter】@danseur_anime
©ジョージ朝倉・小学館/ダンス・ダンス・ダンスール製作委員会