【ライブレポ】蒼井翔太がツアーファイナルで渾身のパフォーマンス!「蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab. coRe」東京公演レポートの画像
撮影/上飯坂一

蒼井翔太にとって約3年ぶりの開催となるライブツアー「蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab. coRe」。福岡、愛知、宮城、大阪、東京と全 5 都市を巡った本ツアーのラストとなる東京公演ライブが、2月12日に開催された。ツアータイトルは、物事の核心を表す「coRe」という言葉がキーとなっており、蒼井自身は、「僕の中に眠る僕という本質と、まだ見ぬ可能性、変わらないものを、いろんな姿に変えて皆さんに楽しんでほしいと思っています」とコメントし、ライブツアーに臨んだ。
今回は、配信ライブの模様を拝見しての取材を行なったが、モニター越しから会場の熱気と蒼井翔太の“覚悟”がひしひしと伝わってきた。

 

 

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蒼井翔太が6人のダンサーたちと息の合ったパフォーマンスを披露!

 

撮影/上飯坂一

ステージ上には、蒼井翔太がグレーの細身のセットアップに身をまとい、6人のダンサーを率いて登場。「行くぜ、東京公演ラスト!」という掛け声でスタートした本公演は、軽やかでカラフルな音色が特徴的な「Tone」からスタートした。ダンサーたちと息の合ったフォーメーションダンスを魅せる。その後は、スポットライトの演出が美しい「ブルーバード」と、一転してハードなナンバーで声色を変えて熱唱する「Eclipse」を披露。冒頭から蒼井の繰り広げる多彩な表現力に、圧倒されてしまった。

 

撮影/上飯坂一

最初のMCで蒼井は、「今日は、僕が持ってきたすべての想いを皆さんに伝えられるように、頑張って歌っていきたいと思います」と少し照れたような笑顔で挨拶した。蒼井は加えて、「多くの方たちの覚悟と協力のもと、この日を迎えられた」と感謝を述べ、このステージに懸ける想いを告白。そして「絶世スターゲイト」を披露し、高音域が印象的なサビを、伸びやかな美声で見事に歌いきった。続けて、ポップな「タッチ ツー テイク トリコ」では、サイリウムをかわいらしく振りながら、会場のオーディエンスと一体となった。
ダンサー紹介ののち、衣裳チェンジをして歌ったのは「Powder snow」。ステージ後方には雪が降る映像が流れ、オーディエンスは白色のサイリウムで応え、会場中が雪景色に包まれたような幻想的な空間に。そして「月下の華」では艶やかな歌声で会場を魅了した。

 

撮影/上飯坂一


2回目のMCでは、「なかなか声が出せない状況ではありますが、皆さんの気持ちがこちらに伝わってきます。マスクはつけているけれど、目尻が上がっていて、みなさんすごく楽しんでくれているんだなっていうのがわかりますよ」と喜びを伝えた蒼井。そして、「中には、“初めて見る蒼井さん、すっごくキレイ(笑)!”というふうに驚かれている方もいらっしゃいますね(笑)」と続けて、会場中の笑いを誘う一幕も。「Checkmate」と「硝子のくつ」で情熱的なダンスと歌唱でふたたび場内を熱くさせた後は、和のテイストとEDMの融合が見事な「MURASAKI」でさらなる蒼井ワールドへ! ダンサー陣も和装に身を包み、和傘や和楽器を用いたダンスパフォーマンスで会場を鮮やかに彩った。

 

撮影/小境勝巳

幕間は、蒼井が考案したマスコットキャラクター・たむたむを使ったリズムゲーム映像で観客を飽きさせない遊び心も。そして、「零」のイントロが流れると、淡いブルーのデニム生地を取り入れた中性的なドレスに着替えた蒼井がステージ上に現れた。伸びやかな高音で熱唱し、続く「flower」、「UNLIMITED」とダンスナンバーで会場のボルテージをどんどん上げていく。その後のMCでは、今回のライブツアータイトル「coRe」に込められた想いを語った。

 

撮影/上飯坂一

「日頃から“変わらず変わる”という目標でお仕事をさせてもらっていますが、それをライブという形で皆さんの前で証明して、これからも変わることのない自分の中のcoReをこの場で再確認したかったんです」

 

 

撮影/小境勝巳

そして、ステージ上でマイクをヘッドセットにチェンジ。普段はステージ裏でやるようなことも、「せっかくだから皆さんにこんな自分を見てもらおうと思って」と話しながら見せてしまうところが蒼井のサービス精神旺盛なところだ。「さて、こうやって両手が空いたところで…、皆さん! ぶち上がりたいですかー?」と掛け声をかけてパフォーマンスしたのは、今回のツアーでライブ初お披露目となるダンスナンバー「give me ♡ me」。力強く、それでいて蒼井の持ち前のキュートさを存分に詰め込んだダンスは見応え抜群! 会場を大いに盛り上げた。

 

撮影/小境勝巳

激しいダンスの後は、告知コーナーを経て本編ラストへ。蒼井が選曲した最後の曲は、ステイホーム中にアコースティックバージョンで動画をSNSで発表した「Shake Shake! Together!」。「離れていても、ずっと同じ空の下でつながっているっていう想いが込められた曲です」と蒼井自らが説明したこの曲を、この日は原曲バージョン(ライブバージョン)で披露。ダンサーとの息の合ったチアダンスや、肩をかわいくシェイクする振り付けで会場中を笑顔にした。

 

撮影/上飯坂一

鳴りやまない拍手に応える形でふたたびステージ上に登場した蒼井は、アレンジしたツアーTシャツ姿でアンコールに突入! 「奪えないもの」は、伸びやかな美声をアカペラで堂々と披露し、本編の疲れを微塵も感じさせない力強いさを感じさせた。そして、「さあ、まだアンコールは終わらないよ! ありったけの元気をこの曲にぶつけてください!」と叫んで、自身が作詞作曲を手掛けるダンサブルなナンバー「Existence」を披露。力強い眼差しでしなやかに歌い上げるこの楽曲では、タイトル通り、まさに蒼井自身の存在を力強く魅せきった。
「これが本当に最後の曲です。また会いましょう! ここからがスタートです」と言って最後に歌ったのは、「START!!」。未来での再会を願うようなこの楽曲でライブを締めくくった蒼井は、充実感に満ちた笑顔でステージを後にした。

 

撮影/小境勝巳

ロック、バラード、ダンスナンバーなど多彩な音楽性で「自分らしさ」を表現するアーティスト・蒼井翔太。コロナ禍に「表現」と向き合い、「よりいっそう素直に自分を見せる」という蒼井の一つの答えが露呈したライブだったと思う。WONDER lab.シリーズは、回を重ねるごとに確実に進化を遂げていている。そう確信したライブだった。


今後は、5月にカバーソングを披露するファンクラブイベント開催や、新曲制作の決定がライブ内で発表された蒼井翔太。2022年はますます彼から目が離せない。

 

 

撮影/上飯坂一、小境勝巳

 

公演概要
JOYSOUND presents『蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab. coRe』


■日時 2022年2月12日(土)
■場所 東京・東京ガーデンシアター

 

セットリスト
01.Tone
02.ブルーバード
03.Eclipse
04.絶世スターゲイト
05.タッチ ツー テイク トリコ
06.Powder snow
07.月下の華
08.Checkmate
09.硝子のくつ
10.MURASAKI
11.零
12.flower
13.UNLIMITED
14.give me ♡ me
15.Shake Shake! Together!
<ENCORE>
EN1.奪えないもの
EN2.Existence
EN3.START!!