■家庭用ゲームの礎を築いた伝説の名機「ファミリーコンピュータ」

 そして栄えある第1位に輝いたのは、20.3%の票を獲得した「ファミリーコンピュータ」(1983年7月発売)。出荷台数は国外版であるNESも含めて世界累計で6000万台を突破。ゲーム業界における日本の地位を確立させた伝説的名機が、文句なしのトップという結果となった。

 白をベースにえんじ色のボタンがついた本体。横には1コン&2コンをセットできるようになっており、ゲームを楽しんだ後はその形でテレビ下などに収納していた人も多いはず。なお現在は生産終了しているが、ファミコンのコントローラのデザインを元にした「ゲームボーイミクロ」のファミコンバージョン(2005年発売)は、今となってはプレミアがつくほどの人気を博している。

 投票者からは、「今の洗練されたオシャレなゲーム機もいいけど、やはり初代ファミコンのデザインに魅力がある」(40歳・男性)、「今でも赤と白の組み合わせを見るとうれしくなる。子どもの頃からの任天堂の影響です」(45歳・男性)、「思い出補正が入ってるかもしれないけど、ファミコンのデザインには夢が詰まってた」(46歳・男性)、「コントローラーを入れた姿が美しいと思う」(39歳・男性)、「デザインした人は天才だと思う」(38歳・男性)などの意見が寄せられた。

 据置機がTOP3を独占した今回のアンケートだが、「PSVita」「ゲームボーイカラー」といった携帯機もランクイン。また「メガドライブ」「セガサターン」といったセガのハードにも熱い思い出のコメントとともに票が寄せられた。今後ゲームハードはどんな進化を遂げてくのか。これからもゲーム業界から目が離せない。

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