■バトル主人公の戦いに「勇気をもらえる」

 ここからは圧倒的な得票数となる。第2位に選ばれたのは『ドラゴンボール』の孫悟空(19.3%)。こちらも『Dr.スランプ』と同じく鳥山明氏の作品で、『ドラゴンボール』は『Dr.スランプ』が連載終了した1984年39号からわずか12号の間のみしか空けずに同年51号に連載がスタート。同作は、主人公の孫悟空が、7つ集めるとどんな願いもかなえられるという秘宝・ドラゴンボールを探す旅に出る冒険マンガで、10年にわたる連載や数度のアニメ化により、悟空と一緒に育ってきたと感じる人も多いのではないだろうか。

 悟空を選んだ人からは「とにかく元気いっぱい」(26歳・男性)というコメントが一番多く、「どんどん強くなっていく悟空に勇気をもらえる」(32歳・男性)、「元気キャラといえば悟空」(27歳・女性)、「一緒に冒険してみたい」(23歳・男性)、「あの声が頭の中で再生されるから」(34歳・女性)などのコメントが寄せられた。

 そして栄えある第1位に選ばれたのは、全体の22.0%の得票率を集めた尾田栄一郎氏による漫画『ONE PIECE』のルフィ。現在97巻までコミックスが発売されている『ONE PIECE』は、秋元治氏の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の全200巻に次ぐ歴代ジャンプマンガのコミックス巻数ランキングで2位、全世界累計発行部数は今年4月の段階で4億7000万部を突破している。

 そんな世界中にファンを持つルフィが今回のアンケートで1位に。ルフィが作中で仲間を鼓舞するシーンや、ときに強引さを見せながらも船長らしく行動する場面は特に人気が高く、チョッパーに対して言った「うるせェ!!! 行こう!!!!」や、囚われたロビンに対しての「“生きたい”と、言えェ!!!!」など、名セリフ・名シーンも多い。ルフィを選んだ人からは、「仲間思いのルフィの仲間になりたい」(23歳・男性)、「“うるせェ、行こう!”にシビれました」(39歳・男性)、「元気いっぱいで声が大きく、いい食べっぷりだから」(22歳・男性)、「理想のリーダーというイメージです」(25歳・女性)といったコメントが寄せられた。

 ランキングは以下、『ハイキュー!!』の日向翔陽や『こち亀』の両津勘吉などが続き『ジャンプ』作品の人気が顕著に現れた。また『鬼滅の刃』の炭治郎の同期の剣士・嘴平伊之助と吾妻善逸も票を獲得。作中では大きな声で叫んだりとギャグシーンを担うことも多い2人だが、困難に立ち向かう仲間思いの彼らの姿に元気づけられるという人もいたようだ。また、少数ではあったが現在上演中の映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のキーパーソンで、炭治郎に多大な影響力を与える煉獄杏寿郎を選ぶ声もあった。

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