■映画では夫婦愛も爆発
第2位となったのは、『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし&みさえ(17.7%)。1990年から『漫画アクション』で連載がスタートし、今年の8月で30周年を迎えた長寿作品だが、ひろしは35歳で双葉商事の営業2課の係長、みさえは29歳の専業主婦という設定。しんのすけとひまわりという2児をもうけており、埼玉県春日部市に一戸建ての家を持ち犬まで買うという絵に描いたような理想の夫婦像には憧れの声も多い。そんな二人の出会いのきっかけは、みさえのハート柄のハンカチをひろしが拾って届けたことというロマンチックな一面も。
ひろし&みさえを選んだ人からはそのスペックの高さよりむしろ、「本音で言い合える関係だから」(19歳・男性)、「喧嘩をしてても仲が良い」(23歳・男性)、「よく喧嘩はするが、いざというときの子どもを守る親の姿や家族を大切にするところが素敵だから」(26歳・男性)、「映画での夫婦の絆に感動」(26歳・女性)、「夫婦の良い所だけではなく、悪い所も受け入れて笑い合えるところ」(36歳・女性)と二人の素直さを評価する意見が寄せられた。ふだんは喧嘩の多い夫婦だけに、「なんだかんだで仲がいい」というコメントが一番多く集まったのが印象的だ。
また、劇場版ではアニメ版よりも夫婦の絆がフィーチャーされることも多いが、中でもひろしとみさえの絆を一番色濃く感じられるのは2019年公開の『新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』だろう。本作は、これまで新婚旅行に行っていなかった野原一家はオーストラリアへの激安新婚旅行ツアーに参加するが、そこでひろしが謎の仮面集団にさらわれてしまうというストーリー。夫婦の愛が胸に響く作品となっている。