■独自のローカルルールも誕生!?
『キン肉マン マッスルタッグマッチ』を始めたばかりの頃、友だちの間で猛威をふるったのが「ブロッケンJr.」でした。足が遅く、能力的には大したことなかったのですが、ブロッケンJr.の必殺技はなぜか親父のブロッケンマンの技だった毒ガス殺法。これが『マッスルタッグマッチ』では唯一の飛び道具で、一度当たってしまうと延々と毒ガスを食らい続けて体力を削られてしまう凶悪な技です。
発売当時、私たちは小学生だったので、空気を読まずにブロッケンで容赦なくハメまくるヤツもいて、リアルでケンカが勃発したことも一度や二度ではありません。そんな険悪なムードに嫌気がさし、仲間内で「ブロッケン禁止」のローカルルールを設けたほどです。
大人になってから『マッスルタッグマッチ』の話題になったとき、各所で「ブロッケン禁止ルールがあった」という話を耳にしたので、どうやら全国的な流れだったのかもしれませんね。
ただ『キン肉マン マッスルタッグマッチ』の奥深いところは、ゲームをやりこんでいくにつれて強力なキャラへの対処法も編み出され、別のキャラの強みも浮き彫りになっていった点にあります。
ブロッケンJr.の必殺技は、たしかに初見ではやっかいでしたが、キャラ自体の基本性能は低め。とくに鈍足だったので、ミートくんが投げこむ「命の玉」を取らせないようにして「必殺技を使わせなければ良い」という立ち回りが効果的でした。
そんなときに私の周りでよく選ばれたのは、足の速いウォーズマン。同じく足の速いアシュラマンでも良いのですがウォーズマンのほうが必殺技が使いやすかったので、対ブロッケン戦で活躍した記憶があります。