■50代人気は『ヤマト』の森雪が圧倒的

 70年代に幼少期を過ごした50代の男性の7%に支持され、第3位となったのはモンキー・パンチ氏による『ルパン三世』の峰不二子。グラマーな美女だが、自分の欲望に忠実で目的のためならいとも簡単に人を裏切るという、一筋縄ではいかないところが魅力の不二子。今でも「悪女」「魔性の女」ポジションのキャラクターとしては不動の地位を誇っており、女性人気の高さから、化粧品や下着などのコラボグッズも多い。

 選んだ人からは「大人の雰囲気が子どもながらにステキに思えた」(55歳・男性)「セクシーなところが最高。ずっと憧れです」(52歳・男性)「自由奔放ですぐ裏切ったりするけど、憎めないところ」(58歳・男性)と、小悪魔的な魅力に翻弄されたいと思う人も多かったようだ。

 10%の人に支持され第2位となったのは、30代からも第3位に選ばれていた『うる星やつら』のラム。

 選んだ人からは「色っぽくて、いちずなところがカワイイ」(50歳・男性)「当時、とても斬新だった」(50歳・男性)「かわいくて気が強い」(59歳・男性)「“だっちゃ”っていう方言のような話し方が好きだった」(57歳・男性)と、これまでにはない新たなヒロイン像に夢中になった人が多数いたようだ。

 13%の人に支持され堂々の1位となったのは、『宇宙戦艦ヤマト』の森雪。本作のヒロインで「ヤマト」の唯一の女性乗組員だ。2010年に公開された唯一の実写映画『SPACE BATTLESHIPSHIP ヤマト』では彼女を黒木メイサが演じている。

 1974年から放送されたアニメは第一作以降も続編やリメイク作品など、現在も新作が発表されており、2017年から2018年にかけて上映された映画『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』シリーズの総集編となる『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』が2021年1月15日劇場公開予定となっている。

 選んだ人からは「魅力的な大人の女性だった」(51歳・男性)「おしとやかで理知的」(55歳・男性)「知的で行動力もあるが、女性らしいところ」(58歳・男性)「美人で宇宙服のピッタリ感がセクシーだった」(51歳・男性)と、しっかり者のお姉さんというキャラクターが当時の少年たちの心をつかんだようだ。

 少数票では『キューティーハニー』の如月ハニー「変身のときにドキドキした」(53歳・男性)、『銀河鉄道999』のメーテル「ミステリアスな美女であり年上の女性の魅力を感じる」(50歳・男性)、「人間離れした美しさがある」(54歳・男性)と、50代の初恋のキャラクターはセクシー系が多かったようだ。

 今回の結果を見ると『うる星やつら』のラムや『タッチ』の浅倉南は全年齢から支持されており、上位はいずれも、現在も根強い人気を持つキャラクターばかりであることが分かる。また、『らんま1/2』のシャンプーなど高橋留美子氏原作のキャラも多くランクインしており、「るーみっくわーるど」の女性キャラは圧倒的なカリスマ性を持つことがうかがえた。

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