レジェンド声優・神谷明と千葉繁の対談が実現! 北斗の拳「ひでぶ」裏話も披露の画像
神谷明 (C)ふたまん+

 誰もがよく知る大物声優が本音で語り合うトーク番組『声優のホンネ』が、10月23日に初配信された。初回では『北斗の拳』ケンシロウや『シティーハンター』冴羽りょうといった人気キャラを演じてきた神谷明(74)と、『北斗の拳』のナレーションや『うる星やつら』のメガネなどで知られる千葉繁(66)が対談を行った。

 同番組は「ファミリー劇場」の公式YouTubeチャンネルと、動画配信サービス「ファミリー劇場CLUB」で配信されたもの。神谷と千葉はこれまで共演した『ドカベン』や『うる星やつら』、『めぞん一刻』などの作品を振り返り、収録時の裏話などを語っていった。

 とくに話が盛り上がったのは、2人の代表作でもある『北斗の拳』の話題。千葉は同作で演じた雑魚キャラの「ひでぶ」「あべし」という断末魔をめぐって、独自の演技論を展開。そもそも千葉は、世紀末を必死で生きる雑魚キャラにも「その人なりの生き様」があると考えていたそうで、「ひでぶの“ひ”に、あべしの“べ”に、その最期のこの世に生きた想いみたいなものを何か込めないと、彼らに申し訳ない」という心構えで演技に臨んでいたという。さらに千葉は、そのような演技の狙いについて「いわゆる雑魚キャラと言われていても、一人一人が生きてくるとやはりその全体の世界観としての、ドラマとしての厚みが出る」と語った。

 その後、千葉は「神谷さんにね、聞いてみたかった」と話題を転換。ケンシロウによる「あたたたた!」というかけ声が生まれた理由を尋ねると、神谷は当時台本を見たときに「かけ声で“あた”はない」と感じ、演技に悩んでしまったことを告白。そこでケンシロウの動きのイメージから、ブルース・リーのような高い声の演技を考案したという。さらに神谷は、「ブルース・リーはそんなに大きくないけど、ケンシロウはやっぱり大きい人だから、じゃあ力強く」と演技を突き詰めたことも明かしていた。

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