■金谷の“咳払い”に女性声優陣も「リアル」
金谷が担当したのは主人公・平沢唯たちが通う「桜が丘高校」に勤務するベテラン教師の堀込先生役。唯たちが所属する軽音楽部の顧問を務める「さわ子」の学生時代の恩師でもあり、劇場版にも出演する貴重な男性キャラクターではあるものの、収録によってはセリフの少ないパターンもあったようで、「台本にセリフがなくて、探したら一個だけ“堀込先生カッコ咳払い”って書いてあって、テストと本番の2回だけ咳払いをするっていう仕事でした」と説明。
『けいおん!』といえば、唯役の豊崎愛生をはじめ、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈など大人気声優が出演したアニメ。金谷は当時の収録を振り返ると、「周りも若い女の子ばかりだから、すげーちょっと緊張しちゃって。(咳払い)2回だけだからマジで喉が詰まっちゃって、マイクの前で“ゴホン”って言ったら“めちゃくちゃリアルですね!”って言って褒めてくれて」と、収録当時のエピソードを披露した。
金谷がアニメ『けいおん!』へ出演していたことに、粗品をはじめとした出演者たちも仰天。視聴者も驚いたようで、ネット上には「地獄のスナフキンが声優をやってたなんて」「全然知らなかった……!」「さわちゃんの担任のおじさん先生だ!」「ボキャ天からけいおんに転身するってスゴすぎ」「咳払いといえど出演には変わりないし、本当に驚きました!」といった声が上がった。
「堀込先生は登場回数も少ないですが、セリフもきちんとある、原作にも登場するキャラクターです。金谷さんは芸人をやめた後、ゲーム『龍が如く』に出演したのをきっかけに声優としての仕事をはじめ、『けいおん!』や『笑ゥせぇるすまんNEW』などへ出演。現在は江口拓也さんや西山宏太朗さんや斉藤壮馬さんらが所属する81プロデュースに所属しています。また、テレビアニメだけでなく、映画『ムーンライト』での主人公のシャロンの親友・ケヴィン役や、音楽映画『シング・ストリート 未来へのうた』での主人公のお兄ちゃんのブレンダン役など吹き替えでの“いい役”が多い。実はなにげなく見ていた作品に金谷さんが出演している、なんてこともありうるほど多くの作品に出演しています」(アニメライター)
“不発の核弾頭”爆笑問題や“電光石火のトリプルプレイ”ネプチューンなど多くの人気芸人を輩出した『ボキャブラ天国』。金谷ヒデユキの声優界での更なる活躍に注目が集まりそうだ。