■宮野真守の熱演が印象深い!

 第4位(8.3%)にランクインしたのは、『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』。同名のSFアドベンチャーゲームが原作で、11年にテレビアニメが放送。18年には『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送されている。

 秋葉原を拠点にする発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーを務める岡部倫太郎(声:宮野真守)が主人公。“まゆしぃ”こと椎名まゆり(声:花澤香菜)、“ダル”こと橋田至(声:関智一)といったラボメンとヘンテコな発明品の開発を行っていたが、偶然にもタイムマシン機能を持つ発明品が完成。そして岡部が、天才少女・牧瀬紅莉栖(声:今井麻美)と出会ったことで物語は急展開。紅莉栖の助力を得て、本格的なタイムリープマシンを完成させたことにより、謎の組織から狙われるようになるというストーリーだ。

 アニメでは宮野真守の演じる岡部倫太郎のぶっ飛んだキャラクターや、ツンデレがカワイイ牧瀬紅莉栖、「トゥットゥルー」というまゆしぃの謎の口ぐせ、ネットスラングを多用するダルなど、濃すぎるキャラクターたちが魅力的。ふだんはおちゃらけたキャラを演じる岡部が、絶望的な未来を改変するために必死に立ち向かう姿はとてもカッコよかった。

 第3位(8.7%)に支持されたのは、『Re:ゼロから始める異世界生活』。長月達平氏による人気ラノベが原作のアニメで、2016年に第1期シリーズ、そして現在第2期シリーズが放送中だ。

 現代から異世界に転移した高校生のナツキ・スバル(声:小林裕介)が主人公。スバルは自分が死ぬことによって時間を巻き戻す「死に戻り」というタイムリープ能力を持っており、その力を駆使して過酷すぎる異世界生活を生き抜いていくストーリー。ハーフエルフの銀髪少女・エミリア(声:高橋李依)と出会い、次期国王の候補者の1人である彼女を支援していく。

 異世界モノといえば、圧倒的な力で無双する主人公が定番だが、スバルは「死に戻り」以外に特筆すべき能力を持たない(使えるようになる魔法も1つだけ)。そのためスバルや周囲の人間は容赦なく殺されまくるが、それでもスバルは死に戻って凄惨な結末を回避しようと必死にあがく展開が本作の面白いところだ。

 ちなみにアニメの第1期シリーズで、ヒロインのエミリアをしのぐほどの人気を博したのがメイドの女の子・レム(声:水瀬いのり)。一度スバルに心を開いた彼女は、彼を全肯定する献身的な女の子だった。

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