■帝国と同盟、「英雄」同士の一騎討ち!
第2位(16.5%)に選ばれたのは、ヤン・ウェンリー。自由惑星同盟軍、最高の名将で「不敗の魔術師」「ミラクル・ヤン」などと称された人物。最後まで戦術上ではラインハルトに敗れることはなく、彼のコンプレックスを大いに刺激しまくった。
もともとヤンは軍人になるつもりはなく、歴史を無料で学べるという理由で士官学校に入学。なし崩し的に軍人になったが本人は「大の戦争嫌い」で、そんな彼が稀代の用兵家としての才能を持っていたのは皮肉な話。功名心や大いな野望は持たず、目指していたのは「年金暮らし」という一見ダメな軍人に見えて、作中では最強の提督というギャップもヤンの魅力だった。
そして第1位(18.5%)に支持されたのは、ラインハルト・フォン・ローエングラム。当時の皇帝に姉のアンネローゼを奪われ、ゴールデンバウム王朝を打倒することを決意。親友のキルヒアイスとともに銀河帝国軍で次々と功績を挙げて異例の出世を遂げ、目標のために行動を起こした。
勝ち気で怒りっぽい面はあるが、トップに立つ者としては公正な名君。また優秀な人物を集めることに熱心で、たとえ敵側の人物であろうと才能を認めたら関係なく引き抜こうとする。その一方で卑劣な裏切り行為を嫌悪し、こちらは自軍・敵軍を問わずに容赦はしない。
「常勝の天才」と称される華麗な指揮をとる場面も素晴らしいが、その一方で計り知れない孤独や葛藤を内面に抱えていたラインハルト。天才肌で人間味のない存在かと思えばそんなことはなく、どちらかと言うと感情を表に出すことも多い。「宇宙を手に入れる」という約束を実現するために奔走したラインハルトの生き様に、共感する人も多かったのかもしれない。
結果は、やはり帝国軍と同盟軍の2大英雄が僅差でしのぎを削ることに。そして5位以降のランキングには「帝国軍の双璧」を始めとする名将たちがズラリと並んでいる。あなたの好きな『銀英伝』のキャラクターはランクインしていただろうか?
(ふたまん編集部)