飯田派か可児江派か…今一番先が気になる少女漫画『やまとは恋のまほろば』の魅力をパンサー菅が解説の画像
画像は浜谷みお『やまとは恋のまほろば』第1巻より
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 どうもみなさん、私吉本興業でパンサーというHIPHOPグループで高速ラップを担当している菅良太郎と申します、以後お見知り置きを。

 私38歳男子なのですが、少女漫画が好きでこのふたまん+で少女漫画についてのコラムを書かせて頂いている次第でございます。さて、今回紹介させていただくのは、浜谷みお先生の『やまとは恋のまほろば』。

 簡単にストーリーを公式サイトから引用させていただくと、「三和穂乃香は、おたけやま古墳の麓にある大学の古墳研究会(通称:古研)に所属している。親友の友葉は大学デビューを果たし、一人疎外感を感じつつも、穂乃香にとって古研は唯一の癒やしだった。しかしある日、古研の同級生・飯田くんをひょんなことから意識し出してしまい……!? 古墳が引き寄せる、ぶきっちょな恋の成長ストーリー。」とのこと。

 渋いよなー、古墳研究会の中で起こる恋愛ストーリー。

 この三和さんはぽっちゃりしていて”前方後円墳”に似ていると言われています。それゆえに、古墳マニアからかわいがられる。そんなラッキーシチュエーション羨ましい。私もヒゲロン毛なので、美女しかいない三国志研究会とかで「あの人ちょっと関羽っぽくない?」とか言われてモテてみたい。

 そして脇を固める男性たちもステキ。天然の同級生・飯田くんとチャラい系の先輩・可児江。飯田くんの登場シーンは男の私でも一目惚れいたしました。一目惚れってなかなかしないですよね。私は中三のときに個別授業の塾で一目惚れしたのが最後です。タイタニックを観に行くところまではこぎ着けたのですが、そのあと自然と連絡をとらなくなり、はかなく終わりました。タイタニックが長すぎてケツが痛くて集中できていなかったのがバレたのでしょうか。そんなことはどうでもいいか、とにかくそれ以来の一目惚れでございます。

 飯田くんは目切れ長系の超イケメン。それが苔玉作るための苔集めてんの。なにそれ、最高じゃん。初登場が苔集めてるんすよ? 惚れるよね。

 そして先輩の可児江。交友関係も広く社交性も抜群。少女漫画のこういう人ってちょっとツンってしてて主人公にツンデレだったりするんですけど、可児江はひょうひょうとしててずっと優しい。めっちゃカッコいいですやん。でも今のところヒロインの三和さんが好きで優しいのか、ただただ誰にでも優しい人なのかが分からない。なにそれ。ドキドキしますやん。

 まだコミックスは2巻までしか出てないのでそれほどストーリーは進んでいないのですが、古墳研究会の一年生同士、三和さんと飯田くんで大学の近くの古墳に行くところからストーリーが動き出します。

 おたけやま古墳という古墳で”おたけやん”というオリジナルゆるキャラがいるんですね。古墳の頂上で飯田君が来た記念にとおたけやんのストラップを三和さんに「これいらん?」と渡すんですね。思わず買ってしまったというそのストラップ。その理由は「なんかかわいいなぁと思って」という飯田くん。間髪入れずに「こいつ、三和さんに似てるなぁ」と最高の笑顔とともにかましてきます。

 いや告白じゃんそれ。プライベートの俺ならもう告白として受け取りますよそれは。

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