カイト役声優・小野賢章がラップで参加!『日本沈没2020』スピンオフ”シズマヌキボウ”PV公開の画像
(左から)向井太一、花譜、Daichi Yamamoto、小野賢章

 アニメ『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』で知られる湯浅政明監督による最新作『日本沈没2020』(Netflix)。7月16日、同作で描かれる“希望と再生の物語”からインスピレーションを受けたスピンオフプロジェクト“シズマヌキボウ”より、同名のスペシャル楽曲PVがNetflixJapanの公式YouTubeチャンネルで公開された。

■新鋭アーティスト、バーチャルシンガー、人気声優など豪華メンバーが共演!

 オリジナル楽曲「シズマヌキボウ」の参加アーティストは、日本ヒップホップ界ブライテストホープとして国内外より注目を集める京都生まれのDaichiYamamoto。ルーツであるブラックミュージックをベースに様々なジャンルを超えた楽曲を発信し続けるシンガーソングライター向井太一。『日本沈没2020』のグランドエンディングテーマとして新曲「景色」を歌う次世代型バーチャルシンガーの花譜。そしてカイト役として同作に出演する声優・小野賢章がラップに初挑戦。また、アニメ本編と同じくKENTHE390が、ここでもラップ監修で参加している。

『日本沈没2020』は過酷な現実でも、そこから目を逸らさずポジティブに未来を見つめ、希望の思いをつなぎ、前を向いて生きていくことを選択する希望と再生の物語。人種、国籍、世代、政治、宗教、LGBTQといった現代の社会的なトピックスに切り込む作品で、それが“シズマヌキボウ”プロジェクトにも通底するメッセージになっているという。

■オリジナル楽曲「シズマヌキボウ」のリリックに込められた“未来への希望”

 これまでの湯浅監督作品において重要なパートを担ってきた、劇中に差し込まれるラップ表現は『日本沈没2020』においても健在。登場人物たちが絶望的な状況のなか“未来への希望”をラップで表現する、本作の象徴的なシーンを出発点にオリジナル楽曲「シズマヌキボウ」は制作されたという。

 作中では、主人公の歩(あゆむ)と仲間たちが希望の光差す“魂のラップ”を繰り広げるが、本楽曲においてもまた、アーティストたちが自身の経験をもとに作詞したリアルな言葉で“未来への希望”が語られる。 

 さらに「シズマヌキボウ」のリリックには『日本沈没2020』全10話のエピソードタイトルが散りばめられている。その“10の言葉”がアーティストそれぞれの持つ葛藤や希望とも重なり展開されていく曲構成となっており、リリックのなかに隠された作品タイトルを追っていくのもひとつの醍醐味となっている。

 日本人の父とジャマイカ人の母を持ち、ロンドン留学を期に音楽活動をスタートさせたDaichiYamamoto。旧来の固定観念を打破するように、バーチャルとリアルのあいだに立ち、二つの世界で歌うことを選んだ花譜。子役時代からの長いキャリアのなかで体験した挫折、さらなる高みにのぼるために声優と俳優の両立を目指し、成し遂げた小野賢章。表現者としての“自分らしさ”を胸に、「やっとマイオリタキボウ/つらいことすら抱きしめていこう」と歌いあげる向井太一。

 これからの時代、これからの希望を“言葉の持つ力”で表現することのできるアーティストたちによる楽曲「シズマヌキボウ」だからこその異色の組み合わせ。そして、PVの監督は気鋭の映像ディレクター、NaoWatanabeが担当している。

 なお、『日本沈没2020』の主題歌には大貫妙子&坂本龍一の名曲「alife」を起用、音楽を牛尾憲輔(agraph)が手がけるほか、ラップ監修にはKENTHE390と、音楽目線でも見どころの尽きない本作。“未来への希望”を、時代の最前線を歩むアーティストとともに表現するスピンオフプロジェクト“シズマヌキボウ”と合わせて、アニメ『日本沈没2020』をより深く楽しみたい。

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