五等分の花嫁、式の前日、ドラえもん「結婚したくなるマンガ」の魅力を漫画アクション編集長&ドーキンズ英里奈が解説【ドキドキまんが道15】の画像
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 相変わらず新型コロナウィルスの影響を受け、元通りの日常を取り戻せないままでいる昨今。そんななか、日々の癒しとしてマンガを楽しんでおられる方も多いのではないだろうか。思い通りにいかない生活の中で、いつもそばにいて、そっと寄り添ってくれる、まさにパートナーのような存在と言えるだろう。

 そんなマンガの世界では、実際にパートナーについて書かれた作品も多い。数多ある恋愛マンガの先にある出来事を描いた「結婚マンガ」がそれだ。

 この「結婚マンガ」というジャンルは、欧米のように、ヒーローコミックやSF的要素の多いマンガが主流の国々とは違い、子どもだけでなく、青年期を経て大人になってもマンガを楽しむ人が多い日本において、独自に進化、発展していったマンガ世界の、一つの究極のカタチと言えるのかもしれない。 

 そして「結婚」といえば、今年とても喜ばしい出来事が起こった。当大人気企画『ドキドキまんが道』に出演のマンガ大好きタレント・ドーキンズ英里奈(27)が、今年3月に自らの結婚を発表したのだ。

 この喜ばしいニュースを踏まえ、今回の『ドキドキまんが道』では、緊急企画「結婚したくなるマンガ編」をお送りすることとなった。いろいろな視点から「結婚したくなる」魅惑のマンガたちを紹介してくれるのは、花嫁となったドーキンズと双葉社のマンガ雑誌『漫画アクション』の編集長である三田村優の両名。

 今回、ドーキンズがセレクトしたのは、昨年、第43回講談社漫画賞の少年部門を受賞した大人気作で、漫画家・春場ねぎによる著作『五等分の花嫁』(講談社)。 

 主人公で新郎の上杉風太郎が、結婚式当日に式場の部屋でまどろんでいた妻と初めて出会ったときを思い出すところから始まる今作は、1人の男子高校生が、五つ子の女子高生の家庭教師を務めるというラブコメディで、五つ子のうちの1人との結婚を控えた主人公が高校時代を回想するかたちで描かれる。

 今作について話をする中で、三田村は「昨今の結婚事情」についてある疑問を投げかけ、トークは白熱。また、ドーキンズが結婚相手について自ら話し、まさにドキドキの展開となった。

 一方、三田村がチョイスしたのは、あの国民的マンガ『ドラえもん』(小学館)の一話で、映画化もされたエピソード「のび太の結婚前夜」。

 しずかちゃんと出木杉くんが空き地で仲良くしているところを見て、本当に将来、自分としずかちゃんが結婚できるのかどうか不安になったのび太が、ドラえもんと共にタイムマシンでのび太の結婚式が行われる日へ向かうのだが、間違えてその前日に着いてしまい、せっかくだからと、未来ののび太の結婚前日の様子を見ていくことにする、というお話。

 世代を超えた子ども向けマンガの大定番である『ドラえもん』にあって、その親たちや、これから結婚するであろう世代の胸にまで突き刺さり、長く伝説的な回として語り継がれてきたエピソードだ。

 またこれにちなみ、三田村は漫画家・穂積による著作『式の前日』(小学館)も紹介。『ドラえもん』とは一転、結婚の抱える難しさについても語られることとなった。

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