■死んだら完全にゲームオーバーというのもツラい…
このバトルシステム以外の問題点としては、全体的なバランスの悪さでしょうか。開始直後に、数歩進んだだけで主人公が一発即死する敵がかなりの確率で出ます。
主人公や重要仲間キャラが死ぬと、お金が減ってセーブポイントに戻る、というよくあるRPG的な復活はなく、コンティニューもなくゲームオーバーです。ただ、フィールドでも街でも、基本的にはどこでもセーブできるのが唯一の救い。これがなかったら、伝説以上のものになったでしょう、もちろん悪い意味で。
『ライトファンタジー』を発売したトンキンハウスさんは、製作陣のえらい人に癖のある方がいたのか、1995年には同じシステムで『ライトファンタジー2』を放ち、1996年には、“歌って敵を倒す”という斬新かつ難ありのバトルシステムが話題となった『黄昏のオード』を発売しています。こちらも伝説的なクソゲーと言われています。
あくまでこのバトルシステムにこだわるなら、バトルが倍速にできたり、オートバトルもスムーズにできれば充分楽しめそう。この苦痛すぎるバトル部分が原因でクリアまでいけなかったという人も当時は多かったと思いますし、ぜひ最新機でリメイク版を出してほしいところ。本当に惜しい作品です。