■現実では絶対に食べられない料理も!

 豪華料理をおいしそうに食べるシーンに定評のあるキャラクターの一人が、アリゾナ州立刑務所に収監されているビスケット・オリバ。囚人でありながらあらゆる自由が黙認されており、“ミスター・アンチェイン(繋がれざる者)”の異名を取る怪力自慢の男だ。そんなオリバは、漫画『バキ』の中でショットガンで撃たれた傷を回復するため、刑務所職員に用意させた大量のステーキとワインを実食。分厚いステーキから肉汁がしたたり、湯気が上がっているところまで本当においしそうに描かれていた。

 刃牙の異母兄であるジャック・ハンマーも、ステーキをおいしそうに食べるシーンが登場。それだけでなく、強靭な歯を持つジャックはTボーンステーキの骨を、まるでスナック菓子のようにサクサクと食べている圧巻の描写もあった。

 さらに肉を食べるシーンでいうと、やはり「地上最強の生物」と呼ばれる範馬勇次郎のスケールが別格! 出動したアメリカ軍を壊滅させるほどの超巨大アフリカゾウが現れた際、範馬勇次郎はそのゾウを素手で殺害。その上、アフリカゾウの肉を丸焼きにして豪快に食しているシーンを披露し、読者に強烈なインパクトを与えてくれた。

 規格外の料理という意味では、リアルでは絶対に食べることのできない肉料理も! それは『範馬刃牙』の番外編として描かれた漫画『ピクル』に登場したティラノサウルスのステーキ。まるで生きてるような保存状態で塩漬けになったまま発見されたティラノサウルスを、研究チームの一人がこっそりステーキにして食べていたのだ。ちなみにその学者は「ちょっとスジっぽいけどイケる」と、恐竜ステーキの味を評している。

 7月6日からテレビ放送されるアニメ『バキ 大擂台賽編』では、ここで紹介していない実においしそうな食事シーンや、衝撃的なドリンクも登場。板垣恵介氏ならではの食事描写が、アニメでどのように表現されるのかも注目したい。

(ふたまん編集部)

(C)板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会

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