アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズで主人公の碇シンジ役を務める声優の緒方恵美が10日、自身のツイッターを更新。『エヴァ』のある収録の様子をファンに報告した。
この日、緒方はツイッターに「エヴァ関連の某音声収録へ。この現場にしか着ていけねえと思ったんでネタのためこのファッションで行ってみたんだけど、『誰かに“緒方さんですか”と聞かれても逃げられないですよ』と言われそっとファスナーを閉じたがベストもケンガンアシュラなのでそれはそれで逃げられ文字数逃げちゃダメだ」とコメントをつけ、その日のファッションを披露した。
そこには、ユニクロから今年4月に発売された『エヴァ』の初号機が描かれたTシャツを着て、2015年から2018年までJR西日本が運行していた『エヴァンゲリオン』モチーフの500系新幹線「500 TYPE EVA」柄のハンカチをマスクとして使用した緒方の姿があった。緒方は、アウターに自身がアニメで因幡良役を演じる『ケンガンアシュラ』のイラストが胸元にプリントされたベストまで着用していた。
緒方は続けて、「ちなみに靴下もエヴァじゃないけどこんな感じだった」とツイートし、初号機カラーである紫色と緑色のクルーソックスも公開。まさに『エヴァ』まみれの私服だったことを報告した。
「逃げちゃダメだ」と『エヴァ』の名セリフをもじりつつも、誰かに街中で声をかけられたら言い逃れできない緒方の状況にファンは大爆笑。「これは…! たしかに緒方さんだとすぐバレちゃいますね」「仮に『ちがいます』って言われても、声で逃げられないから、そもそも声掛けられた時点でアウト」というツッコミの声とともに、「完全フル装備じゃないですか!」「作品への愛が感じられて素敵だと思います」「マスクがどちゃくそカッコいいです!」と感激の声が多く集まった。この日の緒方がエヴァ関連の収録を行なったことを喜ぶファンも多かったようだ。
しかし一方、緒方には現在のアニメ業界のコロナ対策による収録スタイルへの懸念もあるようだ。11日には、多くのアニメ作品で音響監督を務める長崎行男氏の「今回のコロナ対策による日本のアニメ作品の音声収録の変革は、作品の質自体を左右しかねないほど大きな問題だと思っています」というツイートに対し「同じ空間で渡し合うからこその感情の繊細なキャッチボールが刻むものがのらなくなるーーー本当に大きな損失であり、喪失。今もだけど、それが若手に受け継がれにくくなり、失われていくことは、…本当に…」と胸の内を明かしていた。