かめはめ波にキン肉バスターに天翔龍閃!ジャンプ黄金期世代読者に聞いた「好きな必殺技」BEST5の画像
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 少年漫画とは切っても切り離せない関係にあるのが必殺技だ。敵味方、主役脇役問わずバリエーション豊かな技の数々を、小学校の掃除の時間にホウキや傘を剣に見立てて真似した方も少なくないはず。そこで今回は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)が最高発行部数653万部を記録した1995年に購読世代だったと思われる30~40代の男性200人を対象に、「ジャンプ漫画の好きな必殺技」についてアンケートを実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

 まず全体の6%の票を集め、第5位に選ばれたのは荒木飛呂彦氏の『ジョジョの奇妙な冒険』から、第3部のボス・DIOが使う「ザ・ワールド(世界)」。

 第3部『スターダストクルセイダース』以降の『ジョジョ』の主人公たちは「スタンド」と呼ばれる守護霊のような特殊能力を使役して戦う。「ザ・ワールド」は、当初は第3部のラスボス・DIOの持つスタンドとして登場。「数秒間、時間を止める」というシンプルながらも恐ろしい能力で、主人公・空条承太郎たちを窮地に陥れたが、追い詰められた承太郎の爆発的な精神力により、自身のスタンド「スタープラチナ(星の白金)」が「スタープラチナ・ザ・ワールド」に覚醒。以降は、承太郎も時を止める能力を身につけ、以降数々のピンチを救った。

「時よ止まれ」と発した瞬間に時間が止まり、間髪入れずに敵にスタープラチナの連続パンチ(通称:オラオラのラッシュ)を叩きこむのが、代表的な使われ方。人命救助に使用したり攻撃をかわしたりと、応用力のある技でもある。

 続く第4位(6.5%)は、嶋田隆司氏と中井義則氏によるユニット・ゆでたまごによる『キン肉マン』に登場する、主人公・キン肉マンの必殺技「キン肉バスター」。

 相手をつかんだまま上空へ飛びあがり、相手を逆さにして両足を腕で、相手の頭部をクビと肩を利用して挟み込んで固定し、そのまま着地するというこの技。拘束力が弱いため、それを克服する派生技が作られたり、6本の腕を持つ敵アシュラマンに応用技「阿修羅バスター」を作られたりと、バリエーション豊かな技でもある。

 初登場は、『超人オリンピック ザ・ビッグファイト』の決勝戦での、ソ連代表のロボ超人・ウォーズマン戦。キン肉マンの師匠であるプリンス・カメハメの“48の必殺技のひとつ”として登場した。以降は、続編『キン肉マンII世』でキン肉マンの息子・キン肉万太郎も継承していたりと、まさにキン肉マンを象徴する必殺技となっている。

 ちなみに、今回のアンケートでは『キン肉マン』に登場する「キン肉ドライバー」や「パロスペシャル」といった技へも票が集まった。「パロスペシャル」は、ウォーズマンによる相手の背後から両足を内側から引っかけて両手を上へ絞り上げる強烈な関節技で、作中に登場するのは実際に存在するジャッキーパロ考案の「パロスペシャル」とは体の向きが反対となる“リバース”バージョン。新日本プロレスの柴田勝頼は、2014年10月の両国国技館大会で中邑真輔を相手に『キン肉マン』のパロスペシャルを初披露。後に雑誌『BIG FIGHT』(スコラマガジン)での対談で、嶋田氏から「技のかけ方が理にかなってる」と“作者公認”を得ていた。実際のレスラーも真似したくなる必殺技のリアルなカッコよさこそが、『キン肉マン』の人気の理由なのだろう。

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