「破滅フラグ回避」をもくろむ“天性の人タラシ”『はめふら』主人公に好感を抱くワケの画像
(C)山口悟・一迅社/はめふら製作委員会
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 現在放送中のアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(通称:はめふら)が面白い! 今期の春アニメは新型コロナウイルスの影響によって注目作が軒並み放送延期になり少し寂しい状況ではありますが、そんな中で予想外の人気を博しているのが、この『はめふら』です。

 書泉ブックタワーが発表した4月のライトノベル売り上げランキングでは、『魔法科高校の劣等生・31巻』に次いで、第2位に『はめふら』9巻・特装版がランクイン。第3位も人気シリーズ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』だったことを考えても、多少なりともアニメ化による好影響があったと考えられます。

 同作は、貴族令嬢のカタリナ・クラエス(声・内田真礼)が主人公。しかし、転んで頭をぶつけた際に、日本のオタク女子高生だった前世の記憶を取り戻します。そして、現在の自分である「カタリナ」という女の子が、生前プレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢のキャラクターであることに気づいてしまうのです。

 乙女ゲーム同様、このままワガママ放題で過ごせば、将来は国外追放や死亡する「バッドエンドが待っている」と悟ったカタリナは、態度と行動を一変。気遣いと思いやりの心で周囲に接するようになり、貴族社会からの見られ方も激変していくという物語です。

 しかし、本作が一番面白いのは、前世の記憶を取り戻した主人公の“素の性格”にあったりします。

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