■大東駿介演じる「春巻龍」のインパクト!

 そんな中、5月1日放送の第4話「春巻ティーチン」の回では、漫画でもとくに人気の高い、春巻龍が満を持して登場。春巻は、大沢木家の次男・小鉄のクラスの担任。ブルース・リーそっくりの格好をしたパロディキャラで、語尾に「チョー」をつけて話すのが特徴だ。

 まともな授業をしないダメ教師で、貧乏な上にしょっちゅう全財産入りの財布を落としてしまうため、教え子の家に家庭訪問という名目でタダ飯を食べに行くクズ人間。さらに理解不能な遭難癖も持っている、作中でも1、2を争うどうしようもない人物の代表格だ。

 この春巻の役を演じたのが、映画『クローズZERO』シリーズ、大河ドラマ『平清盛』『いだてん~東京オリムピック噺~』などに出演している正統派イケメン俳優、大東駿介(34)。

 学生時代から原作ファンだという大東は、番組公式サイトで「間違いなく、僕の役者人生で、もっともバカで、もっとも愛おしい人物でしょう」「至高のバカ春巻龍に導いてもらい、多少日常生活に支障をきたす覚悟で挑みたいと思います」と意気込みを力説。しかし、「イケメン俳優にあの春巻を演じられるのか?」という疑念をいだいたのは筆者だけではないだろう。

 だが放送された第4話を見て、すぐに杞憂にすぎなかったと確信する。原作にもある汚い食事シーンや躊躇なく鼻をほじるシーン、白目をむいて倒れる場面、遭難して限界までやせ細る姿など、大東は徹頭徹尾原作の春巻を想像以上のクオリティで演じきった。

 あまりの再現度の高さに、途中から大東が春巻にしか見えなくなり「あれは本当に大東駿介か!?」と思わず確認してしまったほどだ。

 これは視聴者も同様に感じたようで、放送中からSNSでは「春巻演じた大東の再現性がハンパない」「いい意味で同一人物とは思えない」「大東さん、まじですげー」「キャスティング大当たりだ」など、大東の“春巻っぷり”に称賛の声が上がった。

 8日放送の第5話では、大沢木家の宿命のライバルとなる西川家が隣に引っ越してくる。小鉄のクラスメイトとなる西川のり子を子役の平澤宏々路(12)、のり子の母をMEGUMI(38)、のり子の父をバッファロー吾郎A(49)というキャスティングが発表されている。この濃いメンツがどういった笑いをぶちこんでくるのか、期待は高まるばかりだ。

(ふたまん編集部)

 

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