(左から)木村拓哉、中居正広
(左から)木村拓哉、中居正広

 今からさかのぼること32年。1988年4月に国民的アイドルグループ、SMAPが誕生しました。ファンの間では『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の放送開始日である4月15日を結成記念日として、毎年SNSなどでお祝いされる方も多いようです。

 光GENJIのバックダンサーだったスケートボーイズのメンバーから、中居正広さん、木村拓哉さん、森且行さん、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんが選抜されて結成。故・ジャニー喜多川さんにより、「スポーツと音楽の融合」を意味する「Sports Music Assemble People」の頭文字を取り、「SMAP」と命名されたのがすべての始まりでした。

 SMAPは日本のみならず、アジアの男性アイドルシーンをけん引。トップを走り続けてきた国民的アイドルグループは、2016年12月31日に惜しまれつつも解散。28年の活動に終止符が打たれましたが、数々のミリオンセラー曲や出演ドラマ、バラエティ番組での華々しい活躍は、今でも鮮明な記憶として残っている方が多いことでしょう。

 アイドルエンターテイナーとして、お笑いやコントにも果敢に挑戦してきたSMAP。今のTOKIOらの活動につながる、ジャニーズ系アイドルのバラエティ進出の先駆けとなったのは誰もが知るところです。

 そんなSMAPは、もうひとつ新たなジャンルに切りこんでいたことはご存じでしょうか。それが、現在隆盛を迎えている2.5次元舞台・ミュージカルのはしりとされる『バンダイスーパーミュージカル「聖闘士星矢」』(1991年上演)です。

■漫画と舞台の融合をいち早く実現!

 車田正美氏の人気漫画『聖闘士星矢』(集英社)をモチーフに、星矢たち5人の青銅聖闘士と海皇ポセイドンとの戦いを描いた原作「ポセイドン編」を舞台化。この作品に、デビュー3年目のSMAPが主演で挑戦しました。

 各メンバーはおなじみの聖衣をまとい、ペガサスの星矢を中居さん、キグナスの氷河を森さん、ドラゴンの紫龍を草なぎさん、アンドロメダの瞬を香取さん、フェニックスの一輝を稲垣さん、海皇ポセイドン(ジュリアン)を木村さんが熱演。当時は、まだSMAPに森さん(96年に脱退)がいたことも忘れられません。

 このときの香取さんが女性的なイメージの瞬、草なぎさんが思慮深く物静かな紫龍、稲垣さんが頼りになる熱血漢の一輝という配役は、その後の3人のイメージを考えると役柄とのギャップに思わずニヤリとしてしまうところです。

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