■初代アニメから進化した部分も!

 メカの作画やアクションのクオリティは、当時のアニメと比べると大幅に進化している印象。ヌルヌルと動く龍神丸や戦神丸を見ていると、本作が令和に作られたアニメだということをあらためて認識させられます。

 また、初代ワタルでシバラク先生が戦神丸を呼び出すとき、公衆電話から電話をかけるシーンがおなじみでした。それが『超魔神英雄伝ワタル』ではPHSになり、なんと今作ではシバラク先生がワタルのスマートウォッチに電話をかけてくるシーンも! そんな細かい描写にも時代の流れが感じられます。

 ちなみに1話には出番のなかったクラマ(声:山寺宏一)や海火子(声:高乃麗)の登場もそれとなく作中で匂わされていたのでファンの方はご安心を。なお、ヒミコの父親の幻龍斎(声:緒方賢一)が出てくるのかは不明です。

 それと劇中でアイキャッチのように「エクスキューズミー」と言いながら現れるEXマンはしっかり復活。『超魔神英雄伝ワタル』では別のキャラに変わってしまったので、ここにきての再登場はうれしいかぎり。

 ED曲も初代の『a・chi-a・chiアドベンチャー』がそのまま使用されていたのは、往年のファンにとってはうれしいサプライズ。余計なリファインや設定改変がなかっただけに、最初から最後まで「懐かしさ」を堪能できるアニメでした。

 もちろん過去の作品を知らない人でも十分楽しめる内容なので、これを機に、昭和時代に生まれ、令和に復活を遂げた名作アニメに触れてみるのはいかがでしょうか。

(ふたまん編集部)

(C)サンライズ・R

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