転生系マンガvsお仕事系マンガ! ドーキンズ英里奈と漫画アクション編集長・三田村の「ドキドキまんが道」その12の画像
ドーキンズ英里奈(左)と三田村優編集長
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 世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスの影響で、いま世の中は閉塞感に包まれている。不要不急の用件以外で外に出ることははばかられ、仲間と会うことすらできない状況だ。

 休みの日といえば、日がな一日部屋の中で過ごさなければならず、やることもなく気持ちが沈んでいる方も多いのではないだろうか。そんな皆さんにお勧めするのが、マンガを読むこと。マンガは視覚的な刺激と物語世界への没入感を与えてくれ、テレビやスマホ動画と違い、自分のペースで読み進めることができる。

 また、このコロナ禍にあって、各出版社が自社の作品を無料で読めるようにする施策を始めるなど、いまこそマンガにどっぷり浸るチャンスとなっている。

 そんななか収録された、ふたまん+の大人気企画『ドキドキまんが道その12』では、こんな時節にもってこいの“読むと元気が出るマンガ”をセレクトすることとなった。

 『ドキドキまんが道』では、マンガ大好きタレントで、このほど結婚も発表し話題となったドーキンズ英里奈(27)と、双葉社のマンガ雑誌『漫画アクション』の編集長である三田村優が、独自の視点で毎回おすすめのマンガを紹介し、好評を博している。

 今回、ドーキンズが推薦するのは、人気ライトノベルのコミカライズとなる『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(一迅社)。

 前世でプレイをしていた乙女ゲームの悪役令嬢・カタリナに転生してしまった主人公。悪役令嬢の未来は、国外追放か死亡のみ、さらに破滅エンドを回避するために奔走していたら、恋愛フラグも立ちまくってしまうというストーリーで、人気作家・山口悟氏の大人気小説のコミカライズだ。

 また三田村が推薦するのは、「出版業界お仕事漫画」の3作。

 その1作目は土田世紀氏による著作で、ドラマ化もされた伝説的マンガ『編集王』(小学館)だ。

 幼い頃、『あしたのジョ―』を読んで感動し、ボクサ-になると宣言した主人公、カンパチこと桃井環八。念願のボクサ-になり、チャンピオンを目指しているものの、成績は不振で、万年10回戦ボ-イと呼ばれていた彼が、ある日定期検診を受け、眼の精密検査を受けるようにと医者から忠告を受ける。網膜剥離でボクシングを断念せざるをえなくなったカンパチは、幼なじみのヒロ兄ィこと青梅広道の紹介で、青梅が働く『ヤングシャウト』編集部でアルバイトをすることになる……というストーリー。

 2作目の『働きマン』(講談社)は人気マンガ家・安野モヨコ氏による著作。

 週刊『JIDAI』の女性編集者、松方弘子は、寝食も忘れ、すさまじい勢いで仕事に没頭する。彼女のニックネームは人呼んで『働きマン』。仕事人間の松方だけでなく、松方の周りで働く様々なタイプの人々の視線を通して、「働くとは何か」を問う、というストーリーで、2006年にアニメ化、2007年には、日本テレビで菅野美穂主演によるドラマ化もされた。

 3作目は、松田奈緒子の著作となる『重版出来』(小学館)で、こちらも2016年に黒木華主演でドラマ化された。

 舞台の中心は週刊コミック誌の編集部。新人女性漫画編集者・黒沢心を主人公に、漫画家を支える編集者の仕事を描き、出版業界を支える編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員、一般に裏方と呼ばれる人々の努力や連携があってこそ、初めて1冊の本が読者のもとに届くという“作品は漫画家だけの力では売れない現実”をリアルに描いた。

 収録では、これらの作品についてマンガのプロとマンガ愛読者が熱いトークを展開した。

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