ハウル木村拓哉、ムスカ寺田農…「ジブリ映画“男性キャラ”の声がハマってた芸能人」BESTランキングの画像
(上段左から)木村拓哉、庵野秀明(下段左から)長嶋一茂、高橋一生
全ての写真を見る

 スタジオジブリの映画では、プロ声優ではなく、芸能人をメインキャストとして起用することが多い。また中には、俳優ではなく文化人を起用する例さえあり、いずれも結果として大成功を収めている。

 そこで今回は、「ジブリ作品の男性キャラを演じた芸能人で、演技が上手いと思ったのは誰か」について、30〜40代の男女200人に聞いてみた。

 まず、全体の6%の人に選ばれ第5位になったのは、『耳をすませば』で天沢聖司役を演じた俳優の高橋一生(39)。1995年に公開された『耳をすませば』は、思春期の男女のあまずっぱい恋愛を描いた物語で、ヴァイオリン職人を夢見る美少年・天沢聖司を、当時15才の高橋が演じた。視聴者からは、高橋の初々しさのある演技が好評で、スタジオジブリの作品の中でもファンの多い人気作だ。

 なお『耳をすませば』は、清野菜名松坂桃李をダブル主演に迎え、原作の世界観を忠実に再現する過去と10年後のオリジナルストーリーを加えた二重構造で描かれる実写映画が2020年9月18日に公開予定となっている。

 第4位は7.5%の票を得た『となりのトトロ』のサツキとメイの父役を演じた、コピーライターの糸井重里(71)。1988年に公開された『となりのトトロ』は、田舎へ引っ越してきたサツキとメイと、不思議な生き物・トトロとの交流を描いた物語で、糸井は姉妹の父を演じた。

 当時、声優を起用しなかった理由について、宮崎駿監督は文庫『ジブリの教科書3 となりのトトロ 』(文藝春秋)で、「声優さんの声をいろいろ聞いてみたんですけど、みんな、あったかくてね、子どものことを全面的に理解している父親になりすぎちゃう」と語っている。宮崎監督の描く姉妹の父像は“実生活のバランス感覚に欠けている部分があって、その負担を娘達におしつけているのだが、今はそれに気づかず、仕事に没頭している”というものだったため、声優としてのうまさよりもリアリティのある芝居をする糸井の声が採用されたというわけだ。

 なお、糸井は『となりのトトロ』以降ジブリ作品との親交が深くなり、『耳をすませば』『もののけ姫』をはじめとした計13作のジブリ作品のキャッチコピーをつけている。

 投票率8%で第3位に選ばれたのは『千と千尋の神隠し』で釜爺役を演じていた菅原文太

 2001年に公開された『千と千尋の神隠し』は公開から20年弱たった現在も、日本映画の歴代興行収入1位をキープしている。そんな同作で、主人公の千尋が働くこととなる湯屋の従業員で、伸縮可能な6本の腕をもつ釜爺を演じた菅原が3位にランクインした。千尋に対し厳しめの態度をとりながらも、何かとサポートをしてくれるという頼れる釜爺のキャラクターは印象深く、個性的なキャラクターの多い『千と千尋の神隠し』の中でも人気を誇っている。

『仁義なき戦い』などで知られる名優・菅原は、ジブリ作品では『ゲド戦記』でも大賢人・ハイタカ(ゲド)として出演していた。また、大人気マンガ『ONE PIECE』(集英社)では赤犬のモデルとなっているというエピソードも有名である。

  1. 1
  2. 2