■2位はイケメン、1位は個性的な人気キャラ

 第2位に輝いたのは10.5%の票を集めた『ハウルの動く城』のハウル役・木村拓哉(47)。2004年に公開された『ハウルの動く城』の主人公で、つかみどころがなく、見た目に反して意外と見栄っぱりで弱虫なところがある魔法使いのハウル。当初こそ木村の起用を不安視する声もあったが、結果、女性を中心に多くのファンがハウルにメロメロになった。今回のランキングでも、圧倒的に女性からの支持が多かった。

 また今年3月に発売された『月刊ニュータイプ』4月号(KADOKAWA)で特集された声優の大塚明夫と山寺宏一の対談では、大塚が木村について「声優界にハウルをあれだけ立体的に描ける人はいない、彼の勝ち」と絶賛する場面もあった。

 木村は3月6日公開予定だった映画『ドラえもん のび太の新恐竜』に、謎の男ジル役で久しぶりのアニメ作品への出演となる予定だったが、同作は新型コロナウイルスの影響を受け、公開は8月に延期。久しぶりの木村の演技に楽しみが募る。

 そして、栄えある第1位に選ばれたのは、全体の18%を獲得した『天空の城ラピュタ』でムスカ役を演じた俳優の寺田農(77)。

 1986年公開の『天空の城ラピュタ』は、少年パズーとヒロイン・シータを中心とした、飛行石をめぐる冒険物語。寺田は同作の悪役で、飛行石を狙う冷酷非情な大佐・ムスカを演じた。新たな王としてラピュタに君臨しようとする独裁者的な一面を持つ反面、セリフの数々がネットではネタ扱いされることもあるムスカ。愛すべき敵役・ムスカを作り上げたのは寺田の声によるところも大きいだろう。

 上位を除き票が大きく割れていた今回のランキング。また、4位の糸井以外にも、『風立ちぬ』の堀越二郎役を演じた映画監督の庵野秀明、『耳をすませば』でお父さん役を務めた作家の立花隆といった文化人も少数ながら票を集めた。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ

https://www.voicenote.jp

  1. 1
  2. 2
全ての写真を見る