■神崎すみれだけが唯一登場?

『サクラ大戦』の世界観を知らない方のためにご説明すると、この作品は大正時代ならぬ“太正”の帝都・東京が舞台です。降魔と呼ばれる魔物が出没する帝都を守るために作られた日本政府直属の秘密防衛組織が、アニメの主人公・天宮さくらたちが所属する“帝国華撃団”で、世界各地にも華撃団が存在します。ちなみに、この帝国華撃団のメンバーは、平時は帝国“歌劇団”の一員として、大帝国劇場でショーなどを行っています。

 そして『新サクラ大戦』は、過去のシリーズの主人公・真宮寺さくらたちの活躍から14年後の世界が描かれているのがポイントです。アニメに登場する新生・帝国華撃団のメンバーは、自分の知っている花組メンバーではありませんが、その総司令を務めるのは、かつて花組のトップスタアだった“神崎すみれ”です。

 なぜ彼女だけが現在も帝国華撃団にいるのかはネタバレになりそうなのであえて言及しませんが、声優の富沢美智恵さんの声を聞くだけで、往年のファンは「おおっ」と思うこと間違いなし! ちなみにゲーム版の『新サクラ大戦』には、横山智佐さんもキャストに名を連ねているそうですが、はたして……。

 また、本作は全編フルCGアニメーションで作られています。しかし、自分が視聴したかぎり、ほとんど違和感をおぼえませんでした。オープニング映像を見返して、『BanG Dream!(バンドリ!)』シリーズなどを手がけ、CGアニメに定評のある「サンジゲン」が制作していることに気づいて納得ですね。むしろ花組のメンバーが搭乗する光武の戦闘シーンは、CGならではのカッコよさが際立っています。

 そんなワケで、なにげなく見た『新サクラ大戦』ですが、かつての花組が大好きだった自分も引きこまれる魅力的な作品でした。真宮寺さくらがいた当時のゲームが好きだった人には、ぜひ『新サクラ大戦』の新たな『ゲキテイ』のオープニング映像だけでも一度見てもらいたいですね!

(C)SEGA/SAKURA PROJECT

 

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