アリーナ、ホイミン、トルネコ…祝30周年『ドラクエ4』好きなキャラランキングの画像
ファミコン『ドラゴンクエスト4』(編集部私物)
全ての写真を見る

 1990年2月11日にファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンクエスト4 導かれし者たち』が発売され、今年で30回目の誕生日を迎える。

 第1章から第4章までの主人公たちが第5章で一同に集結。全員で一致団結しデスピサロを倒すという『ドラクエ4』。第1章では王宮お抱えの戦士として近隣の事件を解決し、第2章ではおてんば姫が世界の広さを味わうために家来を連れて冒険し、第3章では武器屋を開くために資金繰りに奔走し、第4章では父のかたきをとるためモンバーバラの美人姉妹が強敵に立ち向かう。それぞれが抱える物語や個性的なキャラを30年たった今でも思い出せるという人は少なくないのではないだろうか。

 そこで今回はドラクエ4の30周年を記念して、当時遊んだであろう30~40代の男性200名をターゲットに「ドラクエ4で好きなキャラは誰か」アンケート調査を実施した。

第1章「王宮の戦士たち」より

 第5位に選ばれたのは、第1章『王宮の戦士たち』でバトランド王国周辺で起きていた子ども失踪の事件をきっかけに、勇者さがしの旅に出るようになるライアン。ソロではあるものの、はじゃのつるぎなど強力武器を装備でき、中盤からは「ホイミン」という強い味方も助けてくれる第1章。第5章でもメインキャラとして使っていた人が多かったのか、全体の10%の票を集めた。

「ピンク色の鎧が似合う戦士はライアンしかいないと思う」(34歳)、「第一章の物語が面白い」(42歳)、「強くて渋い」(39歳)、「子どもにもホイミンにも優しい頼れる男」(41歳)という意見が多かった。また、「攻撃力が断然高い」(38歳)、「戦闘能力が高いため、頼りになる仲間だから」(47歳)とゲームでの使いやすさも評価された。

第1章「王宮の戦士たち」より

 第4位は前述のホイミン(10.5%)がわずかにライアンを上回った。第1章で登場する、人間になることを夢見るホイミスライム。シリーズ史上初めて仲間になったモンスターで、マスコット的な人気を誇るホイミンが4位に食い込んだ。またホイミンは第5章でも登場。キングレオ城に一人で乗り込んでしまったライアンの無事を、城の外で祈っていた。その際ホイミンは詩人の姿に化けており、第1章終了後からここまでの2人の長い旅の道のりを思わせる演出だった。

サブキャラながら、かわいらしいセリフで愛されたホイミン

 選んだ人からは「はじめて仲間になったときに感動した」(37歳)、「かわいいし、癒されるから」(37歳)、「モンスターが人間と行動するのはすてき」(35歳)、「愛嬌がある」(44歳)、「ドラクエ4コマでもホイミンとライアンの話が好きだった」(39歳)という、かわいらしさと、モンスターが仲間になるという斬新さが評価されたが、中には「最初はすごく役に立つけど次第に能力的に役に立たなくなるのが切なくて好きです」(43歳)という切ない意見もみられた。

第3章「武器屋トルネコ」より

 第3位に選ばれたのは第3章『武器屋トルネコ』の主人公・トルネコ(13.5%)。レイクナバの武器屋で下働きとして店に立つトルネコは、プレイヤーキャラとしては異色である。しかし、ユーモラスなキャラが受け、のちにスピンアウト作品『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』シリーズが開発された国民的なキャラクター。トルネコは大都市・エンドールで念願だった自分の店を開くも、世界のどこかに「天空のつるぎ」があると聞き、いてもたってもいられず旅に出る。

 第5章では戦闘中にギャグを飛ばしたり、すっころんだりと個性的な動きをすることもあったトルネコ。だが、「あまり役に立たないけどにくめない」(39歳)、「動きがコミカルだから」(43歳)、「さえない感じのおっさんが主役なのが親近感が持てる」(42歳)、「武器屋で遊ぶのも楽しい。3章が一番好き」(36歳)と大人気。また、「不思議のダンジョンシリーズが面白いから」(36歳)という意見も多く集まった。

 

■2位は会心連発のお姫さま

第2章「おてんば姫の冒険」冒頭より

 第2位はアリーナ。第2章『おてんば姫の冒険』の主人公で、帽子とマントが印象的なサントハイム王国のおてんば姫。家来のクリフトとブライにお任せで、呪文が使えず装備できる武器防具は少ないながら、ちからとすばやさの伸びの早さや、レベルが上がると会心の一撃を連発。武闘家的な働きをすることで第5章でもメインキャラとして使用していた人が多かったのか、全体の15%の票を集めた。

 おてんばキャラで、窓を蹴破って勝手に冒険に出てしまうアリーナ。長い旅の末に、エンドールで行われた武術大会でも優勝し、無事に城に帰るもののそこはもぬけの殻。何があったのかも分からぬまま、そのまま旅を続けることに。基本的にはワガママなキャラだが、第5章ではクリフトの病気を治すためにパデキアの洞窟で見知らぬ人たちと「パデキアの種」探しをしている優しい顔をうかがわせる場面もあった。

 選んだ人からは「お姫様でありながら、女格闘家というこのギャップが良い」(30歳)という意見の他に、「主力になりやすい」(37歳)、「攻撃力が高くて素早い」(37歳)、「かわいいし会心の一撃が出やすい」(34歳)と、頼りになる戦力面が評価された。

 22.5%の人から支持され、映えある第1位に輝いたのは勇者(男)。第5章で初登場する主人公が見事1位を獲得。多くの武具を装備することができるほか、ステータスのバランスの良さが評価された。選んだ人からは「やっぱり勇者が一番かっこいいから」(35歳)、「パッケージからしてかっこいい」(39歳)、「かっこよくて、いろんな攻撃ができるから」(38歳)、「万能タイプで装備できる武器や防具が多いから」(43歳)、「キャラクターデザインが好きだった」(46歳)という意見の他、「自分の名前をつけられるから」(45歳)「自分の分身みたい」(46歳)と自身に重ねてプレイしたという人が多数。王道主人公はやっぱり強いようだ。

 6位以降にはマーニャ(7%)、勇者・女(4.5%)、ミネア(4%)、ピサロ(4%)らが名を連ねた今回のランキング。また少数派の意見ではドラン(1%)、オーリン(1.5%)、ロザリー(1.5%)、主人公の幼なじみのシンシア(1%)に票を入れた人もいた。

このあと村を魔物が襲い、勇者のためにシンシアはモシャスを…
4章の戦闘BGMはランバダ調のダンス曲で、そちらも人気が高い
久美沙織による「小説ドラゴンクエスト4」で描かれた、ピサロとロザリーの出会いの物語についての投票もあった

 脇役キャラに至るまで、今もなお愛されている『ドラクエ4』。あなたも思い出を胸に、もう一度プレイしてみては?

アンケートサイト「ボイスノート」調べ

https://www.voicenote.jp/

全ての写真を見る