みなさまこんにちは! 声優の西田望見です。今回のコラムは「青春のドキドキを感じろ……! 2019年私がオススメする少女漫画はこれだ!」というテーマで書きたいと思います。
このコラムを読んでいる人の中にも少年漫画や美少女漫画を読んで、かわいい女の子にキュンとしたり二次元の推しを見つけたりして作品を楽しんでいる人がいると思いますが、実は少女漫画の中にも美少女はいるんです!
いやいや、少女漫画って男の子にキュンとする漫画でしょ……? とお思いのアナタ。いえいえ! 違います。女の子もかわいい~のです!
まず初めに紹介するのは、やまもり三香さんの『椿町ロンリープラネット』。
やまもり先生といえば、2017年に永野芽郁さんで主演映画化された作品『ひるなかの流星』でも有名ですが、そんな先生の最新作が『マーガレット』(集英社)での連載が今年3月に終了した『椿町ロンリープラネット』。
ストーリーをご紹介します!
主人公は高校2年生の大野ふみちゃん。父親の借金返済というハードな目的のために、とある家で住み込みの家政婦をはじめます。ドキドキしてやってきた家の主は目つきも態度も悪い、有名な小説家の木曳野暁(きびきのあかつき)さん! さて、どんな共同生活がはじまってしまうのかーー!?
という内容です。
大野ふみちゃんの成長や、小説家の暁さんの心がだんだん開かれていくのが楽しく、次はどうなるの!? とストーリー展開に目が離せません。
そして今回オススメする女の子が主人公「大野ふみちゃん」なんです。まず見た目が清楚でふわふわしていて、俺が支えてやらないと! と思ってしまうような天然な女の子なのですが、実は意外としっかり者! 家事や掃除は勿論、空気を読む能力がずば抜けているのです。
暁さんというキャラクターは他人とあまり関わりを持たない、なかなかコミュニケーションを取ろうとしない性格なのですが、そんな暁さんでも少しずつ心を開いてしまうくらい、ふみちゃんの空気を読む能力、気遣いは素晴らしいのです!
そんな心優しい女の子がたまにわがままを言ったり、嫉妬をする姿は癒しの極みです。ふみちゃんは私の癒し……。心に癒しが欲しい方はぜひ読んでみてください。
次にご紹介する漫画はこちら!
『ベツコミ』(小学館)で連載中の、桜小路かのこ先生の『青楼オペラ』です。
こちらは現代のお話ではなく江戸時代のお話になるので、異世界モノをよく読まれる方は入りやすいのではないでしょうか。
ストーリーをご紹介します!
家柄の良い武家出身の朱音は親を亡くしてしまった。家も家族も無くしてしまった朱音が働くのは吉原の遊郭。なぜ朱音はよりによって働き口に遊郭を選んだのか!? そこに訪れる色男の近江屋惣右助との出会いが朱音の運命を揺るがす……!? といった謎解きを交えつつ、今まで家柄の良かった女の子が遊郭で頑張る姿や初めて出会った色男にとまどいを感じる姿が魅力的なストーリーです。
私がオススメする女の子はこれまた主人公の「朱音ちゃん」です。
武家で箱入り娘、という設定でふわふわ系を想像した方もいると思うのですが、朱音ちゃんはとにかく気が強い!
ある目的を持って遊郭に足を踏み入れたため、信念を強く持っている女の子なのです。江戸時代、女性が働くというだけでも大変な時代の中突き進んでいく朱音ちゃんは、少女でありながら凛とした女性でもありかっこいい女の子なのです。ですがこれは少女漫画……。凛とした女性ですら「かわいい女の子」にしてしまうのが、少女漫画マジック!
ずっとツンとしていた朱音ちゃんが色男の惣右助に心惹かれる姿は、ギャップ萌えの極み。いつもはあんなに凛としているのに、キュンとしている顔や弱さを見せる顔がたまらんのじゃ~と尊さを感じます。ツンデレキャラが好きな方にはオススメの作品です!