持病の狭心症悪化のため、11月29日に逝去された声優の井上真樹夫さんに向けて、アニメ『ルパン三世』の現在のキャストたちが追悼コメントを発表。その悲しみのメッセージが大きな反響を呼んでいる。
井上さんは、アニメ『ルパン三世』(日本テレビ系)の石川五ェ門の声を、1977年から2010年まで担当。井上さんは生前、自身の代表作として『ルパン三世』の五ェ門役を挙げており、「人生に有形無形のかかわりがあった」とも発言していた。
そしてアニメ『ルパン三世』の公式ツイッターは、石川五ェ門役を長年演じ続けた井上さんを追悼。現在のキャスト陣のメッセージを発表した。
1971年から次元大介の声を担当し続けている小林清志(86)は、「五ェ門おまえもか!」「残されたのは不二子ちゃんとオレ次元と二人だけになっちまった」と、長年の盟友を失った寂しさを告白。最後は「斬鉄剣も泣いている」と締めくくり、石川五ェ門の愛刀の名を挙げて、その悲しみをつづった。
現在ルパン三世役を務める栗田貫一(61)は「ルパンファミリーに迎え入れていただいた頃、私の中では納谷さんが親父で、小林さんが叔父さん、井上さんは親父兄弟の中で一番歳の若い叔父さんと、とても安心で守られている思いでした」「いつもいつも優しくしてくれた素晴らしい大先輩でした。ご冥福をお祈りいたします」と、井上さんの優しい人柄を偲んだ。
井上さんから石川五ェ門役をバトンタッチされた浪川大輔は、「モンキー・パンチ先生が生み出し、井上さんが魂を吹き込んだ魅力的なキャラクターのことが、ひとりのファンとして大好きでした」と井上が演じてきた石川五ェ門に対する熱い想いを明かし、「井上さんが演じられた作品を見直すことは、今でも、そしてこれからも、私の道しるべです」「どうか、見守っていてください」と偉大な先輩へメッセージを送った。
この『ルパン三世』キャストからの追悼コメントに、ファンからも「もう最初のルパンから残っているのは次元大介こと、小林清志さんだけになってしまった」「昭和の少年に夢を与えた数多くの声優さんが亡くなって行くのがツライ」「寂しくなりますね。ご冥福をお祈りいたします」「井上さん、カッコイイ五ェ門をたくさんありがとうございます。お疲れ様でした」といった言葉が多数寄せられていた。
井上さん演じる石川五ェ門のあの渋い声は、『ルパン』ファンの間で永遠に語り継がれていくことだろう。
五ェ門おまえもか!
— アニメ「ルパン三世」公式 (@lupin_anime) December 2, 2019
残されたのは不二子ちゃんとオレ次元と二人だけになっちまった。
斬鉄剣も泣いている。
小林清志 pic.twitter.com/3JQXtKkax3
※画像はアニメ『ルパン三世』の公式ツイッターアカウント『@lupin_anime』より