7月19日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に、アニメーション監督の新海誠(46)が出演。アニメ制作会社、京都アニメーションで発生した放火事件についてコメントをした。
この日、新海監督は同日に公開された新作映画『天気の子』のPRでスタジオに生出演。番組の冒頭でも、前日、18日に発生した放火事件を取り上げており、新海監督は沈痛な表情を見せていた。
水卜麻美アナウンサー(32)が新海監督を紹介し、MCの加藤浩次(50)が「悲惨な事故といいますか、事故じゃない事件ですね」と話を振ると、新海監督はまず「あまりに巨大な理不尽だなと思います」とコメント。続けて「なにかを代表してしゃべれる立場にはありませんが」とし、被害者について「お客さんに喜んでほしくて、楽しんでほしくて、一枚でも良い絵を、少しでも美しい絵を描きたいと、技を磨いてきた方々だと思うんですよね」と語った。
そしてアニメーションを作ることについてリスクがあるとしても、「ひるまずにエンターテイメント作って、差しだして見ていただいて、笑顔になっていただいて。あるいはお叱りを受けるようなことがあったとしても、それにまた作品で返して、それを繰り返していくしかないなと。ひるまずに作り続けるしかないなというふうには思いました」と、しっかりとした口調で語っていた。
死亡者が34人となった京都アニメーション放火事件で身柄を確保された青葉真司容疑者は、事件当時、包丁やハンマーを所持していたことが明らかになり、京都府警は強い殺意を持って計画的な犯行に及んだという見方を強めている。ファンは、今回の事件について「ひるまずに作り続けるしかない」と語った新海誠監督から、強い思いを感じとったことだろう。