7月3日よりTOKYO MX、BSフジほかにて放送開始となるアニメ『魔王様、リトライ!』。6月16日にユナイテッド・シネマ豊洲で行われた第1話&第2話の先行上映会のオフィシャルレポートが到着。九内伯斗役の津田健次郎、アク役の高尾奏音、ルナ・エレガント役の石原夏織が登壇し、意気込みを語った。
同作は神崎黒音による同名ライトノベルが原作。ゲーム運営会社で働く大野晶が、魔王・九内伯斗として異世界の森に飛ばされてしまい、森の中で怪物に襲われていた少女・アクとともに旅に出る物語。
先行上映会では第1話、第2話の上映を終え、興奮冷めやらない空気の中、司会の呼び込みによってキャスト陣が登壇。ひと言ずつあいさつを述べていくと、ファンは盛大な拍手で迎え入れた。
放送を控えた今の心境について尋ねられると、それぞれ「収録が終わってからあまり時間を空けずにオンエアになると思うと、少し緊張しますね……!(津田)」「原作を読んでいたときから本当に面白く魅力的だったので、ぜひ早くオンエアでも観ていただきたいです!(高尾)」「収録が始まったときにも喜びを感じていましたが、実際に第1話、第2話を観させていただいて、もうすぐでオンエアなんだと思うと改めて嬉しくなりました(石原)」とコメント。
続いて、3人が演じるキャラクターの話題に。魔王様こと九内伯斗について、津田は「ビジュアルがとても渋く、タバコを吸っているシーンが観られたりと、マフィアっぽいと言いますか……まぁ魔王なんですけど(笑)」と語る。
また、モノローグのセリフでは、九内ではなく大野を演じることから、第1話の収録の段階でバランスをスタッフと話し合っていたそう。なお、第2話以降の出演となるため、見学という形で第1話の収録に参加していた石原は、大野と九内のギャップについて「大野は九内よりも少し線が細い男性ですが、アバンからAパートにかけて九内の渋くてカッコいい姿に変わっていくところを観て鳥肌が立ったんです!」と熱弁。津田が引き出す大野と九内の魅力も大きな見どころだと、会場のファンに呼びかけていった。
そんな九内に助けられたことがきっかけで、彼を父親のように慕っているのは村人の少女・アク。演じる高尾は「つらい過去を持っている女の子で、観ていると胸がキュッとなるシーンもあります。でも、魔王様が服や食べ物をあげる度に純粋な反応してくれて、その姿がかわいいんです!」と目を輝かせると、さらに「ボクっ子がかわいいんです」とも話し、深く頷くファンの姿が見られた。
津田は「基本的に九内とアクの旅なので、彼女にはとても思い入れがあります。ささやかなことで喜んでくれたり、幸せを感じてくれる姿は本当にかわいいです」とパートナーの印象を述べる。また、石原は「傷つきながらも常に前を向いている強い一面を持った女の子で、観ていてとても応援したくなります。あと、改めて第1話と第2話を観て、意外と一番まともなのはアクちゃんなんじゃないかなと(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
第2話から登場するルナ・エレガント(CV:石原)は「三聖女」と呼ばれる貴人の三女。飛び抜けた魔法の才を持つ反面、非常にワガママな性格のキャラクターだ。石原は、原作では気がつけなかったルナの魅力をアニメ化にあたって発見できたと話し、ワガママな性格については「自分の性格と違うところは演じていて面白かったです!」と述べた。
九内に立ち向かっては何度も返り討ちにされたり、言いくるめられてしまうルナを観て、高尾は「魔王様がいじめたくなっちゃう気持ちが分かる気がします!」と、いたずらっぽくほほ笑んだ。
一方の津田は「正直、“そんな怒らなくても……”って思うところもありました(笑)。でも、話が進んで彼女のバックボーンが明らかになっていくと、その性格に納得できるんです」と、今後のルナに注目してほしい旨を伝えた。
収録現場の雰囲気について質問が寄せられると、津田は「徐々にキャラクターが増えていくので、回を重ねるごとに賑やかな雰囲気になっていきました。(高尾とふたりでほとんど掛け合いをしていた)第1話が嘘みたいに思えてきます(笑)」と笑顔を浮かべた。
そして、高尾は「石原さんの隣に座らせていただいたんですけど……すごいいい匂いがするんですよ!」と力説し、会場からは割れんばかりの拍手が。一方の石原は「奏音ちゃんはそう言ってくれるんですけど、オレンジ味の飴を舐めているだけなんですよ!(笑)」と言い返し、現場の雰囲気が感じられるようなやり取りが展開した。
さらに、ルナ役に加えて本作の主題歌アーティストも担当している石原から、OP『TEMPEST』に込めた想いが語られる。「イントロは魔王様が歩いてくる様子を意識していたりと、ちょっとミステリアスでダークな雰囲気の楽曲になっています。また作中では、アクちゃんやルナちゃんたち登場人物が魔王様に引かれていく姿が描かれていることもあって、歌詞も作品とシンクロする部分があるんです」と本編と共に楽しんでほしいとの話が飛び出した。