ロサンゼルスで開催されたイベント「E3 2019」で、2019年11月に発売されるポケモンシリーズの最新作『ポケットモンスター ソード・シールド』の新情報が明らかになった。ネット上で「引退する人が続出するのでは」と波紋が広がっている。
同シリーズはストーリーを進める中で、個性豊かなモンスターたちを育成することができるゲーム。各タイトルによって登場する種類は限られているものの、現在では合計800種類以上のポケモンが存在する。そこでファンの間で重宝されているのが、別のタイトルへとお気に入りのポケモンを“連れていく”ことができるサービスだ。
ニンテンドー3DSの有料ソフト『ポケモンバンク』を利用することで、たとえば2014年に発売された『オメガルビー・アルファサファイア』で捕まえたポケモンを2016年に発売された『ウルトラサン・ウルトラムーン』に移動させて一緒に冒険できる。さらに現在開発中のクラウドサービス『ポケモンホーム』では、Nintendo Switchで発売される『ソード・シールド』ともポケモンがやり取りできるようになるという。
しかし6月12日(日本時間)のイベントでは、プロデューサーの増田順一氏が「『ポケモンホーム』と『ソード・シールド』の間を行き来できるポケモンを、ガラル図鑑に登場するポケモンに絞ることにしました」と発言。これまでのように全種類のポケモンを移動できるわけでなく、一部ポケモンに制限されることが明らかになった。
この情報が出回り、ファンは騒然。ネットでは「今まで頑張って育ててきた相棒を連れていけないなら、引退を考える」「リストラされるポケモンがいるのは本当につらい」「昔からのプレイヤーですが裏切られた気持ちです」「推しペケが連れていけないのなら買う意味がない」「好きなポケモンを使えない可能性があるし、界隈が荒れるのも当然」と反発の声が続出している。
「増田氏は連れていけるポケモンの種類を制限する理由として、ハードがNintendo Switchに変わって1匹ずつの表現が豊かになることを挙げていました。グラフィックなどのクオリティを上げ、限られた期間のなかで最新作をリリースするための苦渋の決断だったようです。800匹以上の新規グラフィックを作成するのは、さすがに難しかったようですが、その分、登場するポケモンの美麗な仕上がりには驚かされそうです」(ゲーム誌ライター)
話題の『ソード・シールド』は11月15日に発売される予定。ファンたちを満足させる出来になってくれることを期待したい。